今すぐエコカー特集vol.1 ecoの基本!軽自動車(3/3)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:原田 淳、島村 栄二
燃費重視だけどやっぱりクルマは見た目でしょ!
リアミッドシップレイアウトという特殊なパッケージングを生かし、思わず誰もが振り返ってしまうキュートで未来的なスタイリングと、軽自動車とは思えない運動性能、さらにはi-MiEVという電気自動車で、次世代の地球環境へ貢献策まで生み出してしまったのが“i”だ。
とにかく特徴的なのは、冒頭に述べたリアミッドシップというパッケージング。「前にエンジンがないと、衝突したとき大丈夫なの?」という声をよく聞くが、最近のクルマはつぶれながら衝撃を吸収し乗員スペースを守るという、クラッシャブルボディ構造が採用されているため、硬いエンジンがないと、それだけ効率よくつぶれる=かえって安全性が高いのである。
お陰で四隅ギリギリにタイヤを配置することができ、2,550mmの超ロングホイールベースを確保。ちなみにどれくらい長いかというと、ひとクラス上のコンパクトカーを上回るほど長い。なので、高速走行でも軽自動車とは思えないほど安定性が高いのだ。さらに、軽初のフルフラットアンダーカバーで空力特性を考慮している。
また、エンジンが後ろにあるお陰で、前後重量配分は45:55を実現しているのも高ポイント。走行性能は言うまでもないが、感動モノはブレーキ性能だ。
ノーズダイブが少ないから4輪の制動力を最大限発揮することができ、安定感はもちろんのこと制動力も高い。信号待ちなどの微妙なコントロール性もリニアなので、カックンブレーキになることもないのである。なんだか軽を超えたプレミアムな乗り味なのだ。さらにプレミアム性という面では、ETACSと呼ばれる、コンピュータ統合制御によって得られる高級快適装備も外せないところだろう。
コンフォートフラッシャー、車速感応ワイパー、ヘッドライトオートカット、マルチモードキーレスエントリー等々、高級輸入車さながらの上級快適装備が装備されている。従来の軽とはカテゴリーが違う、新しいスタイリングと運動性能を持った軽という、際立つ存在が“i”なのだ。
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