三菱 ギャラン フォルティス 新車発表会速報

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三菱 ギャラン フォルティス 新車発表会速報
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2007年夏、期待は賞賛へと変わるのか

リアビューインパネリアシートエンジン

1969年、初代が産声をあげてから38年の月日が経った―――三菱自動車は23日、自社のメイン車種でもあるギャランの次世代後継車“ギャラン・フォルティス”を発表した。三菱が国内に新型セダンを投入するのは、2000年以来の7年振りである。ギャランという名のモデルは全部で7台に及ぶ、三菱を代表する歴史あるクルマである。新型ギャラン・フォルティスは、新しい三菱セダンのデザインアイデンティティと、ゆとりの室内空間、そして軽量化・先進技術による力強い動力性能と、クリーン性能を融合する世界基準を目指したランサーの後継モデルである。そう実はこの新型ギャラン・フォルティス、既に海外ではランサーの名で販売されているのだ。海外ではランサー、日本ではギャラン・フォルティス。その点を考えると8代目ギャランとして呼ぶに相応しいか否かは微妙なラインではある。ギャランの派生系と考えても良いだろう。

新型セダン ギャラン・フォルティスは世界戦略を視野に入れた、グローバル基準の高品質スポーティセダンである。新型セダン“ギャラン・フォルティス”は、フォーマルからカジュアルまで幅広く安定した需要を目標とし、40代から60代の男性でセダンへこだわりを持つ人、そしてセダン世代である団塊の人々が、近年の自動車市場を席巻していたミニバンやコンパクトカーなどからの“セダン回帰”を望んで市場投入されたクルマである。グレードは主に“EXCEED” “SUPER EXCEED” “SPORT”の3種を設定。パッケージは全長を抑えながら全幅と全高を拡大し、ゆとりの室内空間を実現。さらに3ナンバーサイズながら、クラストップレベルの最小回転半径5mという取り回しの良さを披露。

まずパワートレインは、2,0L(2WD/4WD) DOHC 16バルブ 4気筒エンジン (最高出力154ps/6,000 最大トルク20.2kg・m/4,250)を新たに開発。4WD車は、アウトランダーとデリカD:5に搭載されている実績ある電子制御4WDを採用している。また低燃費と滑らかな加速を得られるINVECS-Ⅲ CVTと、2WD車のみ設定の5速マニュアルトランスミッションを採用している。サスペンションもアウトランダーとデリカD:5で好評であったマクファーソンストラット式(フロント)と、マルチリンク式(リヤ)を採用。またSPOPRTにはロール剛性を追求した専用スポーツサスペンションを標準装備している。

一押しであるデザインは、明快で強い個性のデザインをモットーに、三菱セダン伝統の逆スラントノーズに、安定感ある台形グリルをフロントフェイスに取り込み、あの“悪そうで力強い”三菱マスクを復活させた。この逆スラントノーズと台形グリルを組み合わせた顔は、今後の三菱の顔を示すデザインアイデンティティーであり、10月発売予定のランサーエヴォリューションX(TEN)にも採用される予定である。インテリアは、2635mmのロングホイールベースと1530mmのワイドトレッドにより、ユーザーも満足するであろうかなり広い室内空間を誇っている。運転席と助手席との間も充分に確保され、後席の足元も余裕がある。そして“走りの機能と心地良い室内空間”を両立し、さらに脱臭機能を装備した室内環境装備“cocochiインテリア”を採用するなど、想像以上に見た目の上質感と居住性の心地良さを高次元で追求できている。

ギャラン・フォルティスの販売計画は、月1000台を目標にしており、既に21日現在で1500台超えの受注を獲得している模様。“セダン回帰”が現実的に見えてきたことを物語っているのだろうか。三菱が考える“世界に通用する高品質セダン”は、ドライビングを楽しむクルマの“原点”となりうることだろう。

ギャランではない。フォルティスでもない。あくまで“ギャラン・フォルティス”なのである。再び三菱のクルマ作りが面白くなってきた。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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