三菱 新型 デリカD:5 クリーンディーゼルモデル 試乗レポート／国沢光宏(1/2)

ガソリンエンジンとの価格差もわずか！　お買い得なクリーンディーゼル車現る

「マツダの独走は許さない！」と思ったのかどうかは全く不明ながら、ディーゼルの老舗である三菱自動車がミニバン「デリカD:5」にクリーンディーゼルを搭載してきた。しかも同じ装備内容のガソリン車との価格差は31万5千円！ 取得税と重量税が免税になるため、実質的な価格差22万4千円に。いや、ディーゼル補助金だって14万円出る可能性大。

実際はガソリン車の方が値引きなど大きいためよくワカランけれど、いずれにしろ「マツダ CX-5」や「アテンザ」、「日産 エクストレイル」のディーゼルより圧倒的に価格差は少ない。御存知の通りディーゼルなら燃費が良いだけでなく、燃料の軽油だって安価。3～4万km走っただけでモトが取れてしまう。

果たしてデリカD:5、どんなディーゼルに仕上がっていたのか？

トルクたっぷり、でもちょっと懐かしい音と振動が

では試乗だ。エンジンを掛けただけで「う～ん！」とウナってしまった。まごう事なきディーゼルエンジンである。マツダのディーゼルを評す場合「驚くほど静か」とか「圧倒的に滑らか」という感じ。けれどデリカD:5のハンドルを握っていると、典型的なディーゼルエンジンだ。

もちろん旧世代より大幅に静かにはなっているんだと思う。ただ最新のクリーンディーゼルに慣れてしまうと、賑やかとしか言えない。

Dレンジに入れ、アクセル踏んでも古いディーゼルという印象変わらず。もっさりとした回転の上がり具合である。ただトルク感はキッチリ出ており、2.4リッターガソリンを圧倒。なんたって最大トルク36.7kgmは、3.5リッターガソリンエンジンと同等なのだ。

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