試乗レポート

【試乗】BMW NEW MINI[新型ミニ・2014年デビュー] 国内初試乗レポート／国沢光宏(1/3)

公開日:2014/04/24 17:30 最終更新日:2014/04/24 17:31

筆者：国沢光宏
カメラマン：島村栄二・和田清志

【試乗】BMW NEW MINI[新型ミニ・2014年デビュー] 国内初試乗レポート／国沢光宏

「正統派」の良いクルマへと生まれ変わった新型ミニ

BMW 新型ミニ(F56) "ミニクーパー S"[6速MT・オプション装着車／ボディカラー：サンダー・グレー]

輸入車の試乗記はなかなか難しい。

頭の中で「欲しい度全開！」になっている人向けなら、決定的な問題点さえ無ければ誉めるだけでOK。実際、すでに海外試乗会で紹介されているニューミニ試乗レポートを見ると、上手に誉めています。欲しい度全開の人はソチラを参照頂きたく。私は自分のスタンスで紹介したい。

】BMW NEW MINI[新型ミニ・2014年デビュー] 国内初試乗レポート／国沢光宏

BMW 新型ミニ(F56) "ミニクーパー"[6速AT・オプション装着車／ボディカラー：ブレイジング・レッド]

総合的な評価するなら「よく出来たクルマになりましたね」。ヘンな表現になるけれど、初代の『ニューミニ』は、いろんな意味で完成度が低かった。

元祖ミニをイメージさせるほど着座位置(ドライビングポジション)は極端に低く、クルマそのものの挙動も普通のクルマより落ち着かない感じ。反面、その味が楽しさに繋がっていた。ドライビングシートに座り、ギア入れて走り出せば普通のクルマと全く違う。

されど新型ミニに乗ると、もはやBMW車と同じくらいの完成度を持つ。正統派の良いクルマなのである。反面、デザインを含め、趣味性を失ってしまったように思う。そこで普通のクルマとして評価すると、不満点の方がクローズアップされてしまう。

[次ページへ続く]

趣味のためのクルマとしてはちと物足りない「官能性」

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筆者国沢光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない（本人談）Ｗｅｂサイトを運営中。記事一覧を見る

監修者樺田卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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