MINI Cooper S E クロスオーバー試乗レポート|MINIが持つ走りの愉しさを体現したSAV(1/3)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:小林 岳夫
ガソリン、ディーゼル、PHEVを揃えるMINI クロスオーバー
小柄ですばしっこい走りを見せる3ドアモデル、観音開きのドアを持ち併せたユニークなクラブマンなど、小さなクルマにプレミアム性や驚きをコダワリ満載で表現してみせてきたMINIですが、今やライフステージの変化にも柔軟に応えてくれる多彩なボディタイプを展開しています。
中でも、MINI初のSUVモデルとして登場したMINI クロスオーバーは、MINIがもつ世界観を多くの人に広めたMINIで最も懐の深いモデル。MINI クロスオーバーは2017年にフルモデルチェンジが行われて、すでに2代目が登場していますが、注目点はガソリンエンジンのほかに、ディーゼルエンジンが用意されたことに加え、MINI初となるプラグイン・ハイブリッド・モデル(PHEV)が設定されたこと。その名もMINI Cooper S E Crossover ALL4。
MINIといえば、クオリティの高い内外装の作り込み以外にも、ドライバーとしてハンドルを握る楽しさを満喫させてくれるメーカー。今後の世界のクルマの在り方を変えていく電動化技術を駆使して、MINIがもつ走りの世界をどう表現してみせるのか気になるところです。それでは早速、デザインや実用性、プラグイン・ハイブリッド仕様ならではの走りをチェックしてみましょう!
環境車(エコカー)=“退屈なイメージ”を覆す、お洒落なスタイリング
まずはスタイリング。
MINIといえば丸目のヘッドライトがトレードマークですが、丸を少し押しつぶしたような、ちょっとフテ顔の表情が魅力的。ワイドに構えたスタンスはコンパクトなMINIにはない存在感を持ちあわせています。
MINI Cooper S E Crossover ALL4だけの特別な装備として目に留まるのは、フロントフェンダーの左右とバックドアに設けられた「E」のアルファベットをアレンジしたイエローのバッジ。ちなみに、左フロントフェンダーにあるフタを開くと200Vの普通充電のケーブルを繋ぐ充電口になっていて、プラグイン・ハイブリッド・モデルならではの特徴がお洒落に表現されています。
環境車(エコカー)というと、退屈なイメージをもつ人もいるかも知れませんが、ボディカラー、ミラー、ホイール、ボンネットのストライプなど、自分だけの1台をコーディネートする楽しみを与えてくれるのもMINIならではの魅力。
ボディカラーはメタリックの落ち着いたトーンのカラーを中心にラインナップ。練り込まれた面で構成されたボディは、どのカラーを選んでもカッコいいし、キラリと光るクロームメッキのパーツは引き締め効果抜群。ちなみに、ルーフカラーはボディ同色、ホワイト、ブラックが無償で選べるなんていうのも、コダワリ派にとって嬉しいポイントです。
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