初夏のミニ祭り! 最新「MINI」オールラインナップ試乗レポート(5/6)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:和田清志
MINIの世界観を損なわずにファミリーカーとしても十分に使える使い勝手も兼ね備える
4台目は「MINI COOPER S CLUBMAN ALL4(ミニ クーパーS クラブマン ALL4)」。
現行モデルは観音開きのテールゲートは継承しながら4ドア化された。ボディサイズはミニ史上最大(笑)となっているが、3/5ドアが「プレミアムスモールコンパクトセグメント」に対し、クラブマンは一回り大きい「プレミアムコンパクトセグメント」に属するモデル。つまり、家庭環境の変化などでミニを卒業しなければならないユーザーを食い止める…という役割も担っているわけだ。
後席/ラゲッジは十分以上のスペースを備えているので、ファミリーカーとしても問題ないだろう。内外装はミニの世界感を損なわずにシックで質感も高く仕立てられているので、ダークなボディカラーを選択すれば、大人が乗っても似合うだろう。
この落ち着き、この安定感。もはやこれは「MINI GT」だ
エンジンはガソリンの4気筒2.0リッターターボ(192ps/280Nm)と8速ATの組み合わせで、駆動方式はフルタイムAWD。電子制御油圧式デファレンシャルにより、走行状況に応じて駆動力は100:0~0:100まで配分可能だ。
その走りはミニシリーズの兄貴分だけあり、ドシッとした安定感と高い快適性がポイントだ。ゴーカートフィーリングは若干薄まっているものの、逆に自然なフィーリングで、クルマのキャラクターにはマッチしている。AWD化もあり車両重量は1.5トンを超えているが、逆にその重さがシットリとした質感のある乗り味を生んでいるのだろう。ワインディングでも大柄なボディながら元気に走るが、高速での安定感と落ちつきの良さは、まさに「ミニGT」と言っていいかもしれない。
この記事にコメントする