BMW MINI メイフェア・カムデン 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:菊池一弥
MINI 50 Mayfair(ミニ・フィフティ・メイフェア)
オリジナルミニを知る人にとって、メイフェアは懐かしいネーミングだろう。晩年の上級グレードとしてこの名前が使われていたからだ。
ロンドン市内の高級住宅街の地名がルーツであり、その街並みを反映した、オーセンティックな雰囲気に仕立ててある。テーマカラーはトフィーと呼ばれるキャラメル色で、レザーシートをはじめ、インパネやステアリング、ドアトリムがこの色でコーディネイトされ、インパネのトリムは細かいストライプ模様になり、同じパターンがドアミラーにも反映されている。
これ以外ではスポーツステアリングとスポーツシート、ホワイトパイピングのフロアマットが標準装備となり、外観はフォグランプや専用の17インチアロイホイール、クロームパーツでクラシックに装っている。試乗車のボディカラーはハッチバックには初採用となるホットチョコレートで、トフィーカラーの専用ボンネットストライプが絶妙なアクセントとなっていた。
このほかペッパーホワイト、ミッドナイトブラックが選べるという。メイフェアはミニのドレスアップとしては定番的な仕立てで、昔からのファンはこちらを支持しそうだ。
MINI 50 Camden(ミニ・フィフティ・カムデン)
でも僕はもう1台のカムデンを気に入った。カムデンは日本でいえば原宿のような、若者向けのマーケットが集結するロンドンのエリア。
その名にふさわしく、ファブリックシートやインパネ、ドアトリムを鮮烈なブラック&ホワイトで仕上げ、インパネのトリムとドアミラーにはシルバーのストライプ模様をあしらっている。
さらに細かく見ていくと、シートやシフトレバー、パーキングブレーキレバーのブーツには、ホワイトとともにグリーンのステッチを使っている。
そういえばメイフェアのシートにもグリーンのステッチを織り込んであった。おしゃれの真髄を知り尽くした技だ。スポーツステアリングやスポーツシート、ホワイトパイピングのフロアマットはこちらも装備。
さらにカムデンにはハーマン・カードン社製オーディオシステムまでおごられる。エクステリアは前後のウインカーがホワイトレンズになり、17インチのアロイホイールはモダンなディッシュタイプになる。ボディカラーは専用色のホワイトシルバーのほか、ホライゾンブルー、ミッドナイトブラックがチョイス可能だ。
ホワイトシルバーの取材車には、フロントフェンダーにドアミラーに似た細いシルバー模様のストライプがあしらってあって、特別感を引き立てていた。
この記事にコメントする