ミニ ミニワン 試乗レポート

ミニ ミニワン 試乗レポート
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2代目ミニの末っ子、新型ミニワンに試乗

イメージ
フロントスタイルリアスタイル

元祖ミニは1959年に英国のBMCというメーカーが発売し、1990年代までほとんどオリジナルのスタイリングのままで販売されていた。その後、ミニはBMWの手に渡り、新型がデビューした。2001年にミニクーパーとミニワンがまず登場した。スタイリングは、オリジナルミニのイメージを現代風にアレンジしており、たちまち欧州市場でヒット車になったのだ。BMWが開発したニューミニはボディ剛性も高く、ハンドリングもハイレベルだったが、短かいホイールベースによるピッチングが気になった。

07年ミニは2代目へと進化した。スタイリングは初代BMWミニと見分けがつかないほどに似ているが、中味は大幅に進化している。

日本デビューは07年2月のこと。このときはクーパーとクーパーSというスポーツモデルだけだった。07年5月にワンを追加、こちらは1.4Lエンジンの200万円台前半という買いやすい価格設定とした。

新しくなっても変わることのない“ミニらしさ”

インパネ
フロントシートリアシート

フルチェンジといわれても新型を見分けるのはむずかしい。旧型との違いはヘッドライトのなかにウィンカーが内蔵されたこと。グリルがバンパー上だけになったことだ。ワンのルーフはボディと同色。リアのCピラーには縦長の小さな突起が備わった。これはとくに高速走行での空力抵抗を軽減するのに役立っている。リアスタイルはテールランプが若干大きくなった。ワイドな感じだ。

ボディサイズは、ホイールベースが初代ミニと同じだが、ボディ全長は50mm長く、とくにフロントボンネットが38mm延びている。イメージを変えずにボディを新しくしたのはオリジナルミニが40年以上も同じスタイルでつくり続けてきたことを意識しているからだ。

インテリアはさらに大きくなったセンタースピードメーターはクーパーやクーパーSと同じ。インパネ下部やドア内張りをボディと同色にするオプションもなかなかおしゃれなコーディネートだ。

新開発1.4Lエンジンでスポーティドライビングな気分

エンジン
シフトメーター

ミニワンのエンジンはクーパーやクーパーSが1.6Lに対し、1.4Lの新開発エンジンを搭載している。先代のミニワンは1.6Lで90馬力だったが、今回は1.4Lで95馬力。トルクは14.3kg-mだ。

ミッションは6速MT、6速ATが選べる。ATはマニュアルシフトモード付。フロアのシフトレバーがハンドルスポークのレバーを操作する。

試乗したのは6速AT車。Dレンジでスタートすると3000回転からレスポンスがよくなる。0→100km/h加速は14秒台なので、1.4Lの実用車としては標準レベル。エンジン音は4000回転から大きくなる。100km/h巡航はDレンジ2300、5速3000回転なので、高速走行は比較的静かだ。

ハンドリングはFF車らしく直進性が強い。コーナーでのロールは小さいので、マニュアルモードを駆使すれば、スポーティドライビングの気分は味わえる。

エンジンのポテンシャルを100%引き出す楽しさ

フロントランプリアランプ

ミニワン用の1.4Lエンジンは経済性能が高い。試乗期間中もリッター14kmは走行できた。6速AT車は実用車としての使い勝手はよいが、クーパーやクーパーSにくらべるとスポーティ度は低い。しかし、6速MT車は、1.4Lエンジンのポテンシャルを100%近くまで発揮させることができる楽しさがある。ハンドルの向こう側にあるタコメーターは6500回転からレッドゾーン。そこまでキッチリと回し、シフトアップするドライビングは1.4Lエンジンのミニワンだからできること。クーパーやクーパーSでここまで回すと、かなりのウデを要求されるのだ。

AT車はウィークデイはショッピングなどの足として使う人たちに、MT車はセカンドカーやドライビングを楽しみたい人のファーストカーとしてすすめたい。

MT車は218万円、AT車は231万円という車両価格も購入意欲をそそられる。

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石川 真禧照
筆者石川 真禧照

1947年東京都生まれ。1970年日刊自動車新聞社入社。翌年同社退社後、フリーの自動車評論家となる。1982年「I.W.OFFICE」を設立し、自動車を中心としたメディア活動を開始。「自動車生活探検家」として、『GORO』『DIME』(小学館)、『HOT DOG PRESS』(講談社)、『カーセンサー』(リクルート)など多数のメディアで活躍、現在に至る。日本モータースポーツ記者会会員。日本自動車ジャーナリスト協会副会長。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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