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試乗レポート 2006/11/24 16:53

ミニ クーパーS 海外試乗レポート(3/3)

関連: ミニ ミニ Text: 河村 康彦 Photo: BMW株式会社
ミニ クーパーS 海外試乗レポート

従来型同様、目指すハンドリングは“ゴーカート感覚”

クーパーSが搭載するのは、同時発表(のみ)が行われた『クーパー』にも搭載されるBMW開発のオールニュー1.6リッター直噴4気筒DOHCエンジンに、さらにツインスクロール式ターボチャージャーをアドオンした最高175psを発するユニット。1,000rpm付近からでもジワジワと回転を回復させる事の出来るフレキシブルな性格には直噴システムを採用したメリットが実感出来るが、一方でアイドリング付近でクラッチミートを行うとその瞬間だけは意外にもトルクがやや痩せ気味だ。

エンジン回転の上昇にリンクしてまるで猫の大合唱(?)のごとく響いたメカニカル・チャージャー音が姿を消した事もあり、静粛性は従来型よりも明確に向上。ただし、同一仕様のエンジンながら複数のテスト車の中には高回転域にかけての伸び感が異なるものがあり、「今ひとつ」のモデルでは6,000rpm付近で頭打ち。「絶好調」のものでは6,500rpm近くになってもパワフルに伸び続ける、と差が大きかったのは少々気になった。

従来型の場合と同様、今回も目指すハンドリングは“ゴーカート感覚”が謳い文句。それをより明確に実感出来るのは、オプション設定のスポーツ・サスペンションを採用し、標準+1インチの17インチ・シューズを履いたモデルの方だ。

そもそもクーパーSがサイドウォール補強型のランフラット・タイヤを履く事に加え、スプリング/ダンパーやスタビライザーを強化したこの仕様の乗り味は、特に低速域ではかなりハード。が、その分ステアリング操作に対する応答性はシャープで当然ながらロールも少ない。すなわち、それがより強い“ゴーカート感覚”に直結をしているというわけだ。

一方、16インチのシューズを履く標準仕様では快適性がグンと向上。それでも40km/h程度までの速度ではランフラット・タイヤならではのコツコツ感は覚えるが、全般的なフラット感は先のモデルよりはかなり上、という状況だ。

パーキング・スピードでは従来型よりも軽さを増したパワーステアリングの味付けだが、今回も電動油圧式を踏襲したそれが生み出すステアリング・フィールは、「BMWの一員」らしい接地感の高さと正確さが売り物。あくまでも分かりやすいスポーティさを狙った先のモデルに比べると“マナーの良さ”の目立つ走りがこちらの特長だ。両者の性格はかなり異なるので、どちらを選択するかは慎重に行いたい。

新しいミニは当初の予想通り、完全に「従来型の延長線上をフォローしている」と言えるモデル。その分、これまでのユーザーに乗り換えを促そうというインパクトには少々欠けそうだが、同時に「新型を見てから」と今まで“待ち”だった人々には躊躇なく推薦出来そうな1台でもある。

筆者: 河村 康彦

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