【解説】BMW 新型ミニクーパー F56(3代目) 新型車解説(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:ビー・エム・ダブリュー株式会社
BMW MINIの特徴の一つとなっていた「センターメーター」が遂に廃止に!
インテリアについてもエクステリアと同様、ミニの伝統がしっかりと継承されている。
円形にデザインされたメーターパネルや独特の操作性を実現する「トグルスイッチ」については従来のミニから受け継がれており、仕上げの部分では品質感が高められ、現代的な仕上げがなされている。
インテリアの注目は、なんといってもこれまでセンターコンソールにあった「センターメーター」が廃止され、代わりに大型の「センターディスプレイ」が配置されたこと。
センターディスプレイの周囲にはLEDがリング状に配置され、カーナビの案内表示やパークディスタンスコントロールによる周囲の障害物の表示などに応じてLEDの色が変化するという、いかにもミニらしい遊び心が表現されている。
オプションのカーナビを装着する場合にはこの8.8インチの液晶画面に表示される。カーナビは「クーパーS」に標準装備され、「クーパー」にはオプションとして設定されている。
さらに、このカーナビにはブルートゥースのハンズフリー・システムも組み合わされる。ちなみに、新型ミニのスピードメーターは、一般的な位置となるステアリングコラム上に配置されている。
新型ミニには様々な快適装備や安全装備が採用されている。
前述のナビのほか、2ゾーンオートエアコン、助手席ハイトアジャスター、スポーツレザーステアリング、USBオーディオインターフェイスなどの装備が全車に標準で用意されている。
安全装備は、前車接近警告機能、衝突被害軽減ブレーキが全車に標準装備。このほか運転支援装備として、アクティブ・クルーズコントロール、ヘッドアップディスプレイ、パーキングアシスト、リアビュー力メラなども装備。ヘッドアップディスプレイには、速度が表示されるようになったことも新しい。
そして新たな機能として「ミニドライビングモード」が採用された。
これはアクセル操作に対するレスポンスを始め、さまざまなセッティングをドライバーの好みに応じて選択できるもので、「標準モード」のほか、燃費重視の「グリーンモード」エキサイティングな走りを重視した「スポーツモード」が設定できる。
「グリーンモード」を選択したときには、巡航時にエンジンとトランスミッションを切り離し、燃料消費を低減するコースティング機能を採用(AT)している。
なお、先般開催された「ジュネーブモーターショー2014」では、新型「ミニ クラブマンコンセプト」が初お披露目となった。これまでは“観音開き”が特徴となっていたミニクラブマンだが、新型のミニクラブマンコンセプトではヒンジタイプの4ドアが採用されている。詳細が気になる方は、以下のURLもぜひチェックして欲しい。
【ジュネーブショー2014】近い将来のフルモデルチェンジを示唆 ~「MINIクラブマン コンセプト」は4ドア・5人乗りへ進化した!~
BMW 新型ミニクーパー/新型ミニクーパー S 主要諸元
【新型ミニクーパー】
全長x全幅x全高:3821x1720x1414mm/ホイールベース:2495mm/車両重量:AT 1085kg/MT 1115kg/トランク容量:211L/乗車定員:4名/エンジン種類:直噴1.5リットル直列3気筒ターボ/総排気量:1499cc/最高出力:136ps(100kW)/4500-6000rpm/最大トルク:220N・m/1250rpm/燃費:17.9km/L(AT・JC08モード)19.2km/L(MT・JC08モード)/タイヤサイズ:175/55 R17 84H/ホイールサイズ:5.5J×15
価格:266万円(MT)/280万円(AT)
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