メルセデス・ベンツ日本は、東京・六本木のメルセデスmeから東京モーターショーの会場まで、今回もモーターショー開催期間中にシャトルバスでの送迎を実施している。
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メルセデスme東京がメルセデス・ベンツコネクションとしてオープンして以来、モーターショーの期間中毎回実施しているシャトルバス。今回は最新のMPV「メルセデス・ベンツV220d」による軽快な走りが六本木と有明の東京国際展示場を結ぶ。
このシャトルバスに乗って六本木のメルセデスmeと、モーターショーの会場である有明の東京国際展示場(東京ビッグサイト)を往復した。
現在開催中の東京モーターショー、確かにその前の千葉・幕張メッセでの開催よりも会場は都心に近づいている。また、国内線が発着する羽田空港などからも近い。
しかし、交通網で見ると必ずしも交通の便がいい場所とは言い切れない面がある。りんかい線は確かに山手線と並走する埼京線と乗り入れてはいるので新宿や渋谷からもアクセスは比較的便利になった。またバスやゆりかもめなど種類はそれなりにある。
けれどもモーターショーのような大きなイベントとなると、かなり輸送力の面では難があると言わねばならない。
自家用車での来場も、何かと渋滞が発生しがちで、特に週末など入場が集中すると駐車場に入るだけでも時間が読めない面もある。この点は「モーターショー」としては非常に悩ましいものがある。
その代りとしてこのメルセデス・ベンツの運航しているV220dによる送迎を紹介するのは、流石に無理があるというものだが、モーターショーへのアクセスを考える上で、メルセデスme発着でのモーターショーへのアクセスは実に興味深い示唆を含んでいる。
メルセデスmeは東京メトロ日比谷線や都営地下鉄大江戸線の「六本木駅」と東京メトロ千代田線の「乃木坂駅」の間に位置している。
東京メトロは郊外へ延びる私鉄各線と相互乗り入れも多く、日比谷線や千代田線が使えるなら便利という人は少なくないだろう。また東京メトロは「メトロパス」など一日乗り放題のフリーパスも発売していて、モーターショー以外のエリアへのアクセスも含めて活用し甲斐のある路線を多く抱えている。
最寄りの駅からそのまま東京メトロ経由でメルセデスmeに寄って、そこから東京モーターショーというのはルートとしては快適であるばかりでなく便利だという人は少なくないのではないだろうか。
とはいえ繰り返しになるが、集中すればすぐに満席になってしまうこのシャトルバス。
それもそのはず、無料だ。メルセデスmeのインフォメーションと、東京モーターショーのメルセデス・ベンツブースにあるインフォメーションで受付をして、整理券を受け取った順に利用することができる。
乗車定員7名のメルセデス・ベンツV220d。うち一名はドライバーなので、このサービスを利用することができるのは一便当たり6名ということになる。
開場時間以降に平日は一時間に一本程度、休日は30分に一本の間隔で運転されている。このような事情から「絶対にこのシャトルバスでモーターショーに行く」という旅程を立てると、モーターショーの会場にはつけないこともあるので注意が必要だ。
けれども、このシャトルバスを利用すると、快適なアクセス以外にもメリットはある。
そもそもなぜメルセデス・ベンツがこのシャトルを毎回モーターショーで運行しているかと言えば、このメルセデスmeを東京モーターショーのメルセデス・ベンツを紹介するサテライト会場として位置づけ、普段にもまして、最新のメルセデス・ベンツの情報をキャッチすることができるのだ。
もちろん普段通り、トライアルクルーズも実施。話題の”あの”クルマや気になる車種を間近で見ることができるばかりでなく試乗(※要免許提示、一部車種・プログラムは同乗試乗体験)もできる。
登録すれば利用できるWi-Fiも完備、カフェも併設しているので、メルセデス・ベンツとともに充実のひと時を過ごすことも可能だ。
モーターショー見学の前に、また、モーターショーで見学した余韻に浸りながら、メルセデスmeで一休み。これはこのシャトルを利用する最大の価値と言ってもよいかもしれない。
そもそも、このシャトルを利用すると最新のV220dのパッセンジャーシートの試乗体験になるということも忘れてはならない。
クルマを試乗する際、自分でステアリングを握ることはよくあるだろう。
しかしこのような車種において、気になるのは後席の乗り心地やそのゆとり、室内の居心地のようなものではないだろうか。
東京モーターショー会場~メルセデスmeは、およそ40分程度。その感、脱着式のシートのしっかりとした剛性感や、足元空間。カップホルダーなどの使い勝手をゆっくり間近で確認することができる。
実際乗り合わせたご夫婦は「こんなの買って仲間と出かけたら楽しいだろうな。」と興味深く道中後部座席でのドライブを楽しんでいた様子だった。
もちろん大きなボディを力強い加速でぐいぐいと走る4気筒のディーゼルエンジンのレスポンシヴでトルクフルな走りも、後部座席にいてもしっかり体感できる。剛性も高い作りもあってか、ボディ全体の塊感を感じる走りは、ステアリングを握らずとも「さすがはメルセデス」と感じさせるものだった。
とにかく、メルセデス・ベンツをより身近に感じることができる、東京モーターショー会場とメルセデスme東京の間を結ぶシャトルバス。
これからお出かけになるという方は、機会があれば利用してみるのも良いのではないだろうか。
[レポート:中込 健太郎]
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