1300馬力の超ド級スーパーカーEVとSUVを計画中?中国で大人気の謎会社「NIO(ニオ)」とは(1/2)

1300馬力の超ド級スーパーカーEVとSUVを計画中?中国で大人気の謎会社「NIO(ニオ)」とは
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大盤振る舞いが目立つ、謎多き企業

謎の中国EVメーカーNext EVがFormula Eマシン

はっきり言って、どうも怪しい。そう思わざるを得ないほど、最近の動きが派手過ぎる。

今度はSUVの新型EVを量産するという。これは明らかに、テスラへの対抗戦略なのだが、果たして本当に販売されるのだろうか?

上海ショーで、フェラーリ、ランボルギーニ、メルセデス、アウディなど欧州高級車に匹敵する大人気を博しているのが「NIO(ニオ)」だ。

ニオは、上海を本拠とするEVベンチャー「Next EV」のブランドである。

ネクストEVは、インターネット大手企業などから数百億円の投資を受け、企業規模を短期間に急拡大している企業だ。ただし、その実態がつかみにくく謎めいた部分が多い。

各種資料や中国人の自動車業界関係者の話を総合すると、上海にあるのは経営本部であり、車両の最優先の売り先となるアメリカではシリコンバレーのサンノゼ市内にデザインと研究開発で約300人、ドイツのミュンヘンにも研究開発で約100人が就業している模様だ。

ネクストEVが最初に表舞台に出てきたのは、EVの世界選手権である「フォーミュラE」だ。2015年の同シリーズチャンピオン、ネルソン・ピケJrをメインドライバーに据えて2016~2017シリーズにフル参戦しているチームのメインスポンサーだ。

スポンサー料金は少なく見積もっても数十億円規模と予想されるが、企業の活動実態が不明瞭な状態であることが、EV業界関係者の間で話題になることが多かった。

>>謎が多い中国EVベンチャー「ネクストEV」のモデルを写真でみる

ニュル最速と無人運転最速という世界記録を強調

謎の中国EVメーカーNext EV「NIO」の スーパーカー「EP9」

そんなネクストEVが実車として投入したのが、スーパーカーのEP9だ。マクラーレンを彷彿させるような前衛的なデザインフォルムで、最大出力は1340馬力。急速充電で45分間で満充電となり、満充電の状態での航続距離は424キロ。走行性能では、最高速度が時速312キロ、また停止状態から時速200キロまでの加速時間は7.1秒だという。

だが、こうした各種性能を裏付けるためのモーターやインバーター、そして二次電池の技術的な詳細は未公開という、なんとも謎多きクルマだ。

そうした中、EP9の実力を証明するため、ネクストEVが取った戦略は世界記録への挑戦だ。まず、2016年10月中旬、ドイツのニュルブルクリンクでのタイムアタックを実施。歴代のEVによる記録を塗り替える7分5秒120を叩き出した。

さらに、今年2月末、アメリカF1グランプリの開催地である、テキサス州南部のサーキット・オブ・ザ・アメリカズで、無人による自動運転を行い、直線での最高速度はこれまでアウディなどが実施した記録を上回る時速256kmに達したという。

ただし、こうしたレコードを樹立した車両の技術詳細は一切公開されていない。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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