【ahead femme×オートックワン】-ahead 4月号- 新時代のメルセデス・ベンツ
- 筆者: 竹岡 圭
メルセデス・ベンツが大きく変わる
クルマに詳しくない人でも、ほとんどの人が知っている「スリーポインテッドスター」。そう、メルセデス・ベンツのエンブレムです。
そんなメルセデスのイメージと言えば、「高級」「エラソウ」「怖そう」…etc。残念なことに、まだまだ身近な存在に感じられないという人の方が、多いのでは?
ところが「ドイツに行ったらメルセデスのタクシーがたくさん走っていてビックリ~!」というのは、よく聞く話。自国のクルマだから当たり前ジャン! と言われそうですが、ドイツではものすごく親しみのある存在のクルマでもあるんですよね。
タクシーとして使われるということは、それだけ丈夫で長持ちする証拠。同時に、どんな天候でも、どんな路面でも安定して走れる上、狭い路地での小回り性から、高速での安定性までを確保、長距離乗っても疲れにくいという性能を持っているということでもあります。
そして安全性も然り。今では軽自動車でも当たり前の装備になったSRSエアバックを、世界で初めて開発したメーカーであるように、安全に対するこだわりは人一倍。つまり、私たちがもっと身近に感じたい性能が、たくさん詰まったブランドなんですよね。
そんなメルセデスが、大きく変わってきています。かつては、乗せてもらうのがラクチンな「高級移動車」というイメージが強かったのですが、ここ数年はボディコントロール技術が高まってきて、スポーティに走れる性能を手に入れました。つまり走り好きの人が、ワインディングロードを駆け回っても、満足いくものになったってこと。今やCクラスなんて、あのカテゴリーでは、乗っても乗せてもらっても、最強のセダンと囁かれるようになったくらい。
さらに、もっと身近な存在のAクラスやBクラスも然り。従来は、サンドイッチ構造と呼ばれるプラットフォームを採用していたため、乗降性の面等でややネガティブなものがありましたが、新型ではサンドイッチ構造でなくとも安全性が確保できるプラットフォームが開発されたことで、デザイン面での自由度も高くなっています。
全高を抑えたスポーティコンパクトハッチバックとして、今年のジュネーブショーでデビューした新型Aクラス、この春日本に上陸を果たした、同じプラットフォームを使ったBクラスは、スマートフォンをモチーフに取り入れた、若者にもグッとアピール力のあるデザインを採用するなど、新時代のラインアップが出揃ってきました。
いまのメルセデスなら「これなら私にも乗れるかも!」なんて、新しい発見がきっとあるハズです。
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