メルセデス・ベンツ 新型 Mクラス 海外試乗レポート/桂伸一(2/3)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
ハイブリッドも真っ青な低燃費技術はユーロ6にも適合!
その新型に試乗したのはオーストリア・インスブルック。2500m級の山々が連なるウィンタースポーツのメッカで4MATIC、つまりオンロードから4WDの威力と実力を堪能させる雪上走行も兼ねた試乗会である。
日本に上陸するのは、ML350ブルーエフィシェンシーと、ML350ブルーテックの2モデル。エンジンはブルーエフィシェンシーがV6 3.5L直噴ガソリン。ブルーテックは日本でもクリーンディーゼルとしてお馴染みのエンジンだ。輸入車メーカーとしてメルセデス・ベンツがいち早く突破口を開いたディーゼル市場。そのプライドからか、新型MクラスにはV6 3.0Lディーゼルターボも用意する。
直噴ガソリンのブルーエフィシェンシーは、第三世代の直噴システムを採用する。200バールの新型ピエゾインジェクター、マルチスパークイグニッション、新開発成層燃焼を採用した事が従来からの進化だ。
トランスミッションは7速ATの7Gトロニックプラス。これも低燃費に対応した新型で、滑らかという点においてもプレミアムSUVに相応しいシームレスな“変速感”がいい。
肝心の燃費は、ガソリンが現行よりも25%向上して欧州走行モードで8.5L/100km。日本的には11.8km/Lと、最も厳しい排ガス規制ユーロ5に適合しながらのこの2ケタ燃費は嬉しい。一方、ディーゼルも改良を加えて現行に対して24%の向上。6.8L/100kmは14.7km/Lとハイブリッドも真っ青。排ガスの有害物質を抑制するアドブルー技術で2014年に実施のユーロ6を先取りしている。
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