メルセデス・ベンツ CLS350 ブルーエフィシェンシー 試乗レポート/小沢コージ(1/4)

  • 筆者: 小沢 コージ
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ CLS350 ブルーエフィシェンシー 試乗レポート/小沢コージ
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「HubertLee」という才能が生んだ肉食獣

CLS。

私は、CLSのデザインほど最近のメルセデスを象徴するものはなく、かつ恐ろしい存在もないと考えている。

それは、批判を承知で言うならば“ベンツが作ったジャガー”だと思うからだ。

そもそもCLSのコンセプトである「4ドアクーペ」自体、ジャガーサルーンの為にあるような言葉だし、初代をリアからみると60年代のジャガーEタイプ的でありながら、前から見るとしっかりとモダンなメルセデスで、さらに真横から見るとXJのような優美さすらあったりする。

恐ろしいほど自在にデザイン要素の出し入れをやってのけつつ、主張もある。つまり、工業製品であると同時にアートでもあるという、それが最近のメルセデスデザインの白眉であり、その頂点がCLSだと思う。

おそらく彼らはライオンとヒョウをくっつけても、見事に雄々しい野獣を作ることができるだろう。

メルセデス・ベンツ CLS350 BlueEFFICIENCY
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そして、そんなCLSの2代目が登場した。

正直、CLSのデザイン要素をこれ以上どう出し入れできるのかと思っていたが、新型を目の当たりにして圧倒された。

CLSは、さらにマッチョさを散りばめてきたのだ。

「メルセデス」+「ジャガー」+「マッスルカー」=2代目CLS?とでも言いたくなる程の巧みさだ。

このデザインを描いたのは、73年生まれの若きチーフデザイナー「HubertLee」さん。

アメリカ生まれの韓国人三世だ。

2代目CLSをデザインした「HubertLee」さん

彼は世界的に有名なデザインスクール、アメリカのアートセンターをトップクラスの成績で卒業したエース級で、卒業後はアウディなどからも誘いを受けた人物。

彼は、自らが手掛けたCLSを評し「オーガニックでスカルプチャー」と言った。有機的で彫刻的、まさにその通りだ。

フロントフェンダーの肉食獣を思わせる迫力は今までにないもので、それでいて初代の要素も有機的に取り込まれている。いまの優秀なデザイナーは、モダンデザインの中に伝統のディテールを巧みに織り交ぜ、自由自在にクリエイティブする。

それも、天下の“メルセデス”ブランドを背負いながら。

ある意味、和・洋・中の各素材と料理法を駆使する天才シェフのような存在であり、彼は「2代目CLSが新アイコンになるかもしれない」と宣言した。要するに、今後メルセデスからCLSのエッセンスを踏襲したデザインが続出するかもしれないのだ。

恐るべき才能である。

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小沢 コージ
筆者小沢 コージ

横浜市出身。バラエティ自動車ジャーナリスト。自動車メーカー、「NAVI」編集部員を経てフリーに。現在、雑誌やネットに多数連載。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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