メルセデス・ベンツ TecDay E-Drive 試乗レポート(1/3)

  • 筆者: 大谷 達也
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ TecDay E-Drive 試乗レポート
メルセデス・ベンツ Aクラス E-CELL(EV) メルセデス・ベンツ Aクラス E-CELL(EV) メルセデス・ベンツ Aクラス E-CELL(EV) メルセデス・ベンツ Aクラス E-CELL(EV) メルセデス・ベンツ Aクラス E-CELL(EV) メルセデス・ベンツ Aクラス E-CELL(EV) メルセデス・ベンツ Bクラス F-CELL(燃料電池車) メルセデス・ベンツ Bクラス F-CELL(燃料電池車) メルセデス・ベンツ Bクラス F-CELL(燃料電池車) メルセデス・ベンツ Bクラス F-CELL(燃料電池車) メルセデス・ベンツ Bクラス F-CELL(燃料電池車) 画像ギャラリーはこちら

数年前までは「未来の自動車」の象徴とされてきた燃料電池車

メルセデス・ベンツ TechDay
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メルセデス・ベンツが年に3~4回開催する技術展覧会「TecDay」が、去る11月下旬にスペイン・バレンシアで開かれた。

今回のテーマは「E-Drive」、つまり電気仕掛けの自動車で、同社が開発した最新の電気自動車(EV)、ハイブリッド車、燃料電池車に試乗し、そのコンセプトや今後の動向についてレクチャーを受けるという内容だった。

ところで、去る12月2日に日産が「リーフ」を発表したこともあり、世の中はEVが花盛りとなっている。

海外のモーターショーを見ても、出品されるコンセプトカーはハイブリッドカーかEVばかり。

数年前まで「未来の自動車」の象徴とされてきた燃料電池車がモーターショーの表舞台に登場する機会はめっきり減った。なぜだろうか?

実用化はまだ当分先になりそう、という認識が自動車産業界全体に蔓延していることが、その最大の理由である。たしかに、燃料電池車を実用化するには多くの課題を克服しなければいけない。

メルセデス・ベンツ TechDay
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まず、現状では燃料電池車そのものが非常に高価である点。いまある技術で作ると、1台あたりの価格が1億円になるとも2億円になるともいわれる。

また、燃料電池車の「燃料」となる水素をどう供給するかも大きな問題となっていた。

ガソリンスタンドに代わる「水素ステーション」を建設するには莫大なコストがかかるし、大量の水素を貯蔵・配送するにはいままでなかった施設の建設や輸送手段の拡充が必要になる。

このため、燃料電池車が普及し始めるのは早くても20~30年は先と見られるようになり、これに伴って、自動車メーカーは燃料電池車を派手に宣伝することを手控えるようになったのだ。

そんな流れに変化の兆しが現れたのは、2010年3月に開かれたジュネーブショーでのこと。

このときメルセデス・ベンツが出展したコンセプトカー「F800スタイル」は、パワープラントとしてハイブリッドもしくは燃料電池を用いると明言されたのである。

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大谷 達也
筆者大谷 達也

1961年、神奈川県生まれ。エンジニア職を経験後、1990年二玄社に就職し、CG編集部に配属となる。以来、20年間にわたり同誌の新車情報、モータースポーツに関する記事を企画・編集・執筆。2010年3月フリーランスとなる。現在もCGの編集・執筆業務に携わる傍ら、ENGINE、GENROQ、東京中日スポーツ新聞、レーシングオンなどにも寄稿。日本モータースポーツ記者会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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