メルセデス・ベンツ Eクラスカブリオレ 試乗レポート/岡本幸一郎(1/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ユーザーからの多くの要望に答えたEクラスカブリオレ
このところ、日本の自動車メーカーは元気がない感じを受けるのに対し、欧州のメーカーには全然そんな雰囲気はなく、相変わらず元気いっぱい。とりわけドイツメーカーの勢いが印象的だ。そして、メルセデスから、またしても魅力的なニューモデルが登場した。
こういうクルマが続々と世に出てくるのは、もちろんちゃんと買ってくれる人がいるから。世界的な不景気の中でも、セレブと呼ばれる層は確実に存在し、そして彼らはお金で手に入るものは気に入れば買う。
クルマが好きかどうかはさておいて、高くてもモノさえよければ買ってくれる。オープンカーというのは本能的にも面白い乗り物に違いないし、出来のいいオープンカーというのは、彼らにとっても十分に興味の対象になりうるのだ。
そんなわけで、このカテゴリーは4シーターとなるとだいぶ数は減るものの、いまや非常に選択肢が豊富になった。
ただし、セレブはちょっとわがままかもしれない。4シーターのオープンカーというと、走りや快適性、安全性など、クルマとして成立させる上で、大なり小なり帳尻を合わせるのが大変な部分もあって当然。
しかし彼らは、オープンカーでも風の巻き込みは嫌うだろうし、安全性にもこだわるだろうし、走りがよくないと不満を口にするかもしれない。
もちろんスタイリッシュで、出費に見合うだけの高級感を備えていないとダメだ。そんな難しい要望をまんべんなく高いレベルで叶えたのが、このEクラスカブリオレではないかと思う。
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