メルセデス・ベンツ C 350e(プラグインハイブリッド) 海外試乗レポート/清水和夫(1/2)
- 筆者: 清水 和夫
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
PHEVはメルセデス・ベンツのみならず、ドイツメーカーにとっての骨太戦略だ。アウディもVWもポルシェも、PHEVに熱心である。
その背景にはアメリカと欧州の排ガス規制やエネルギービジョンが影響している。アメリカ・カリフォルニアではZEV法という規制があり、2017年頃からはある比率の台数をゼロエミッション車(EVかFCV)にする必要がある。流行に敏感なカリフォルニアではテスラが高級車セグメントで健闘している。
また、欧州では2020年のCO2排出規制が厳しくなり、現状の技術では太刀打ちできない可能性がでてきた。大きなクルマは燃費が悪いのでPHEVでCO2排出量を減らしたい考えだ。メルセデスはすでにEクラスとSクラスにディーゼル車のハイブリッドを市販しているので、近い将来はPHEVディーゼルも商品化されるかもしれない。
ジュネーブショーで発表されたVクラスのPHEVを筆頭に、CクラスのPHEV、さらにSクラスやEクラスにもPHEVを展開し、2017年までに10のモデルをPHEVにすると発表している。ライバルのアウディも今年秋に登場する新型A4にPHEVが存在し、BMW 3シリーズも同様の戦略を描いている。プレミアムブランドのPHEV化は、ドイツメーカーが熱心だ。
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