【試乗】メルセデス・ベンツ 新型Cクラス ステーションワゴン 海外試乗レポート/飯田裕子(2/3)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
C250は日本でも今秋から販売開始!
さて、いよいよフランクフルト空港からデューデスハイムに向けて、新型Cクラス ステーションワゴンに乗って出発する。
今回試乗したグレードは「C250 アバンギャルド」と「C250 AMGライン」、「C200 アバンギャルド」の3モデル。全車に「エアマチック・サスペンション」が組み込まれ、モードを切り替えれば「エコ」「コンフォート」「スポーツ」「スポーツ+」「インディビデュアル」が任意で選べる「アジリティセレクト」が装備されていた。
また、レーダーセーフティパッケージを含む「インテリジェントドライブ」の搭載は今回の試乗車はもちろん、ステーションワゴンの装備メニューとしてセダンと変わりはない。
試乗モデルの中でも、C250は日本でもこの秋からデリバリーが開始されるモデルゆえ、その動力性能を中心にステーションワゴンモデルの特徴をお伝えしたい。
エンジンラインナップは2機種
新型Cクラスのセダンとステーションワゴンの車重は、実はほとんど変わらない。普通、ステーションワゴンの方が車重が重いイメージがあるのではないだろうか。
C250ステーションワゴンに搭載されるエンジンはすでにEクラスにも採用されている2リッター直噴ターボで、これはC200と同型であるけれどチューニングによって出力が異なる。C200の184ps/300Nmに対して、C250は211ps/350Nm。最高出力は5,500rpm、最大トルクは1,200-4,000rpmで発生するのはどちらも同じだ。
トランスミッションは、新型Cクラス共通の7Gトロニック(7AT)が組み合わされる。今回はタイミング良く、この2つのエンジンを乗り比べることができた次第だ。
速度差の激しい一般道でもコントロールのし易さが光る
まず、先に結果から先に申し上げると「C200でも十分」。だが、やはりC250の存在価値の大きさも理解できた。Cクラスの走りの良さに上質さが加えられ、懐の余裕を感じられた分だけ大人っぽくも、スポーティさも、気分次第で味わえるという点が魅力的だったのだ。
前述のようにCクラスのボディは剛性が高く、それでいて軽量に造られている。C250は走り出した瞬間から軽さとともに重厚なボディに似合う滑らかさが、足元のみならずボディ全体から伝わってくるようであった。様々な速度へと変速を繰り返す間、アクセルペダルを踏み込んだときのペダルの重さからくる感触には「まだまだ」という余裕を抱くことができる。
ドイツでは一般道でも80km/hで走行できるが、市街地へ入ると速度は30km/hまで落とさなければならず、場面によって速度差が激しい。だが、そのコントロールや速度維持のしやすさも、さすがメルセデス!
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