メルセデス・ベンツ GLA 海外試乗レポート/今井優杏(1/3)

  • 筆者: 今井 優杏
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ GLA 海外試乗レポート/今井優杏
メルセデス・ベンツ GLA メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC メルセデス・ベンツ GLA メルセデス・ベンツ GLA メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC 画像ギャラリーはこちら

待望のメルセデス・ベンツ初のコンパクトSUV『GLA』の登場

メルセデス・ベンツ GLA45 AMG

フラッグシップモデル、Sクラスの実に未来的でゴージャスな最新装備から、Aクラスの大変身、コンパクトセダンCLA、そしてそれぞれのAMGモデルと、コンパクトなモデルの突然の充実まで常に話題に事欠かない近年のメルセデス・ベンツではあるのだけれども、またもニューモデルが発売されることとなった。同社初のコンパクトSUV『GLA』である。

メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC
メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATICメルセデス・ベンツ GLA250 4-MATIC

昨年9月の「フランクフルトモーターショー2013」においてすでに発表されているから、登場を心待ちにしていた人も多いと思う。

何と言ってもこの『コンパクトSUV』というクラス、今や世界的な超成長株。いや、何台売れてるとかそれがどこのエリアで何%だとか、そんなコムズカシイ統計的なハナシは置いておいたとしても、単に実感としてこれほど日本の都市部の道路にピッタンコなパッケージはなかなかない。

『小さくて、駐車場を選ばず、それでいて荷室は広く、普通に5人乗れる。普段の街乗りだけじゃなくって、出来れば週末のアウトドアなんかも網羅してくれると、とっても嬉しいのアタシ。あ、でもかっこわるくて安っぽいのはもっとイヤ!で、アタシに似合うクルマはどんな?』と友達に尋ねられたら、まさに『え、じゃあコンパクトSUV乗ったらええんちゃう?』と即答するに決まっている。

オンロード性能のみに特化した、『なんちゃってSUV』と思いきや・・・

メルセデス・ベンツ GLA

今やクルマに突きつけられる要求は、多面性を極めている。一石二鳥なんてもんじゃない、三鳥も四鳥も手に入れたいのが消費者心理なのである。

そんな人々が世界中にいっぱいいるから、このコンパクトSUVっていうのはものすんごい販売台数を伸ばしているってわけだ。特に世界的な燃料費の高騰や、それにつれて環境意識の高まりからコンパクトカーへの呼び声は高い。

ちなみに件のコムズカシイ数字のハナシをしてしまえば、さらに説得力が増すと思う。メルセデス・ベンツのA、B、CLAからなるコンパクトクラスの世界販売台数は2013年同社上半期で前年比、実に58.0%増!!さらにAクラスに限って言えば、その半数が他ブランドからの乗り換えだっていうんだから、ここを充実せずして何をか言わんや、なのである。ま、でもそういうデータは競合他社も競合でない他社も豊富に持っていて、戦火激しくドンパチと盛り上がるのはしょうがないのだ。これでいーのだ。

メルセデス・ベンツ GLA250 4-MATICメルセデス・ベンツ GLA

競合みっちり揃い踏む中、颯爽と現れたるのがGLA。どれだけライバルを蹴散らすことが出来るのだろうか。

このGLA、発売に先駆けてジャーナリスト向けに国際試乗会がスペイン・マラガにて行われた。幸運にも参加することが叶ったのでレポートしたい。

繰り返しになるが、GLAは同社中最も小さなSUV。比較してみても、全長4,417mm×全幅1,804mm×全高1,494mmとなっていて、ベースとなるAクラスとはそれぞれに+127mm×24mm×59mmとほんの少しのボディ拡大に留めていて、全長の拡大分はそのほとんどすべてが後部座席よりも後ろのラゲッジルームに使われている。ちなみに全高分はクロスカントリー用サスペンションの変更に因るものが多い。

とはいえ、スポーティさをとかく強調してきたAクラスがベースとなるだけに、こりゃさぞやオンロード性能のみに特化した、ちょっと背の高いだけの『なんちゃってSUV』なんだろうなぁと、高を括っていたのだけれども(失礼)、その諦観はかなりのイキオイで裏切られることとなった。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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