メルセデス・ベンツ GLK350 ブルーエフィシェンシー(2012年日本導入モデル) 海外試乗レポート/桂伸一(2/2)

  • 筆者: 桂 伸一
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ GLK350 ブルーエフィシェンシー(2012年日本導入モデル) 海外試乗レポート/桂伸一
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従来のGLK300とは75ps差、加速した瞬間に違いを体感できる

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試乗は日本導入モデルの「GLK350 4MATICブルーエフィシェンシー」。

従来は「GLK300 4MATIC」だから、エンジンは同じV6でも3リッターから3.5リッターにスケールアップされた。スペックは[ 306ps/6500rpm ]、[ 37.7kgm/3500~5250rpm ]のパワーとトルクへと向上。ちなみに従来は[231ps/30.6kgm]だから、動力性能の違いは加速した瞬間に体感できる。ミッションは7速トルコンATの7Gトロニック。

トルコンスリップを低減する他、エンジンパフォーマンスの引き上げがアクセル操作に対してダイレクトにダイナミックな加速を展開する。それでいて交差点で一旦停止すれば、ハタッとエンジンは休止し、ブレーキのリリースで呆気なく再始動を繰り返す。

データを見ると0-100km/hは6.5秒、最高速は238km/hまで伸び、燃費は欧州モードで8.1~8.6/100km。つまり12.3~11.6km/Lと優秀。CO2排出量199g/km以下に抑えられた。

従来はオフロードを意識させるキャラクターだったが、新型は20mmローダウンしたサスペンションによる車高も含めてクロスオーバー的な存在に変化した。それは走り始めてコーナーをひとつ曲がればわかった。

共通シャーシのCクラスと同様、劇的な操縦安定性と乗り心地を手に入れた「GLK」

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同じシャーシを使うCクラスの操縦安定性と乗り心地がマイナーチェンジで劇的な進化を遂げたことを受けて、GLKの走行性能もまさにCクラス並み、セダン並みに洗練された乗り味は背の高さを忘れさせる。

特にツイスティなコーナーの連続で見せる一連の動きは、SUV的な硬さの残るライバルたちに対するアドバンテージ。ブレーキングからステア操作でコーナーに進入して、アクセルを踏み込んで加速しながら脱出する。その一連の操作とその応答、動きが流れるようにつながる。操作に対するクルマの動きに遅れがないから“グラッ”とした不穏な傾きもない。それでいて硬さも突っ張り感もないしっとりとした乗り味を実現した点が、Cクラスの完成度の高さに通じている。

基本的な操縦安定性を高めた上、さらに上乗せで安定・安全のためのデバイス各種が装備されている。

例えばミリ波レーダーを使う自動車間制御の「ディストロニック・プラス」。前車に追突の可能性がある場合の自動緊急ブレーキ制御の「PRE-SAFEブレーキ」。車線から逸脱した際にステアリングに警告の振動を与え、それでも応答がない場合は車輌安定装置ESPの自動ブレーキ制御により強制的に車線内に戻す制御は「アクティブレーンキーピングアシスト」。車線変更時の“死角”にいる車輌を検出しミラーにシグナルで表示する「アクティブブラインドスポットアシスト」。

それら格上のSクラスやEクラスに装備されていた安全制御を、GLKにまで降ろして展開した。

駐車スペースで有効なリアビューカメラに加えて、メルセデス・ベンツ初の360度カメラの設置により車輌と周囲を上から見下ろした映像による車輌の取り回しのサポート「アクティブ・パーキングアシスト」は、さらに安全で確実な車輌のコントロールができる。

各種制御を満載して予防安全性を高めたGLKは、マイナーというよりフルモデルチェンジといって良いほどの違いを示した。「左ハンドル」に違和感のない“生粋の輸入車乗り”にお薦めできるコンパクトSUVであった。

日本上陸は、8月頃が予定されている。

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桂 伸一
筆者桂 伸一

1982年より雑誌「OPTION」誌編集部員からレーシングドライバーに転身!!92~93年はR32 GT-RでN1(現スーパー)耐久シリーズチャンピオン。近年はドイツ・ニュルブルクリンクで開催される24時間レースに、アストンマーティン・ワークスカーのドライバーとして参戦。2度の優勝を飾る。日本ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、日本カーオブザイヤー(COTY)選考委員、ワールドカーアワード(W-COTY)選考委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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