その仕上がりにCクラスオーナーも思わず嫉妬！？／メルセデス・ベンツ GLC 250 4MATIC 速攻試乗レポート(3/4)

取り回し性能も優秀

ちなみに走りが良いだけでなく、取り回し面でもGLCは優秀だ。

Cクラスのセダンより全長は30mm短く、最小回転半径も5.7mとSUVにしては小回りが利く。

そんな風にして走りや取り回しの良さを痛感した後に、さらに羨ましく思えたのは装備の充実ぶり。

SUVだけに360度カメラを標準で備えており、駐車時には強い味方になってくれる。

またCクラスでは上位モデルにのみ設定される、トランクやリアハッチのハンズフリーアクセス(鍵を持っていればバンパー下に足を入れるだけで開閉ができる機構)もGLC250では全車に標準装備となっている。

絶妙なパッケージング、絶妙な価格設定

そうしたことを考え合わせると、このGLCがとても魅力的に思えてくる。

最初はその価格(628万円から745万円）がチト割高な感じかな、と思ったのだが、見て触れて乗って走って装備を調べてみると、むしろ割安な面もある。というか、Cクラスのワゴンには4MATICがないので、その辺りも含めて考えると、絶妙な価格設定とわかる。

うむむ、実に説得力がある。と思ったわけだが、個人的に最も響いたのは室内高とヒップポイント、ドラポジの3点。

ベースとなるCクラスと比べると、その3点の数値は当然増している。

すると何が起こるかというと、毎日乗るのにいくつもの「ラク」を痛感することになる。

つまり、室内高の高さはドア開口の縦方向の余裕を生むため、前後席とも乗降がラク。

そしてヒップポイントの高さは、乗車時にしゃがみ込みが少なくラク。

またドラポジはCクラス等に比べると、当然アップライトになり、足を投げ出すというよりも椅子に座る感じに近くなるためラク・・・

と、僕のような中年ドライバーにとってはありがたい要素が溢れているのだ。

[GLCに弱点はないのか！？・・・次ページへ続く]