メルセデス・ベンツ Eクラスクーペ 試乗レポート/松田秀士(2/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:小宮岩男
迫力あるフロントビューと、エレガントなリアデザイン
メルセデスのクーペモデルは、ピラーレス(Bピラー)という伝統がある。そういった観点から、CLSはBピラーを備えているからメルセデスのなかではクーペとは呼べないモデルだった。
前後の窓を全開にしたEクラス クーペのサイドビューは、Bピラーを持たないことによりレトロ感さえ漂う開放的なものだ。
ほんの少し後に下がり、斜め後方から眺めるデザインは、ポントン・メルセデス(W120)と呼ばれた1960年代の名車から取り入れたというリアフェンダーの膨らみと相まって、とてもエレガントだ。
フロントビューの特徴は、Cクラス アバンギャルドと同じ手法でスリーポインテッドスターをグリル内にあしらい、スポーティなイメージを創造している。バックミラーに映し込んだときの迫力はなかなかのものである。
インテリアの特徴は、セダンでシフトレバーをステアリングコラムに移動させていたものを、これまで通りフロアセレクターとしている。また、前後シート間隔を789mmとしてゆとりを保ち、リアシートを2座席とすることによる、4座独立式のシートコンセプト。
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