来春登場の新型Eクラスは革新技術が満載! ひと足早くその一部を公開(2/4)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
スマホで簡単、自動駐車が出来る「リモートパーキングパイロット」
そして何よりインテリジェントなのがヘッドランプ。CLSで多くのLEDを使ったマルチビームヘッドランプを採用したが、次期Eクラスではなんと!84個のLEDを用いてさらに多彩な配光を実現している。
前走車にのみ光を当てずにハイビームにする技術は、現在販売されている他のメルセデスでも既に実現されているが、よりきめ細やかに前走車や対向車に光を当てないのはもちろん、カーブに沿って動く配光もよりきめ細やかなになった他、ナビの情報などとも連動して配光を行う。実際に使ったら、夜間でもかなり良好な視界が得られるだろうことは明白だ。
そして目を引いたのは、なんといっても最近流行りのスマホとの連携だろう。
次期Eクラスはオプションで、スマホ自体をキーにすることができる「デジタル・カー・キー」を用意する。これは要するに、Suica(スイカ:ICカード)のようなNFC技術とセキュリティ性の高いSIMを使った技術。
ドアノブに携帯をかざすことで、ロック/アンロックが可能(筆者は既に現在のドアノブに手を触れるだけで開く機構で十分とは思っているが)だ。この場合、センターコンソールにおかれたクレードルに携帯を置くことでエンジン始動が可能になるという。
さらに駐車に関しても、リモートパーキングパイロットと呼ばれる技術が用意された。これは従来からあるパーキングアシストの機能に付加されるスマホ連携で、ドアを開けられないような狭い場所でパーキングアシストを起動したのちに車から降りてスマホで操作が可能、という仕組みだ。
では車外に降りて、スマホで駐車を行っている最中にぶつけてしまった場合は誰の責任か? これは当然ドライバーの責任になるという。もっともこの辺りの機能が日本に導入されるかどうかは国交省の認可との兼ね合いになるだろう。
私としてはいち早くこうした仕組みに対応する日本であって欲しいと思う。
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