第三のCクラスはプラグインハイブリッド/メルセデス・ベンツCクラス「C350e」[試乗レポート](4/4)
- 筆者:
- カメラマン:小林岳夫/メルセデス・ベンツ日本 レポート:五味康隆
カテゴリ随一の快適さを誇るCクラスが、モーターの力を得てますます研ぎ澄まされた
まだモヤっとしている方のために。
家庭での通常使用電圧は100V。専用充電システムは自宅エアコンなどと同じ200V。それを使って約4時間で満充電になる電気エネルギーを蓄えられるバッテリーをC350eは搭載。
200Vで4時間・・・だが、エンジンからエネルギー供給を受けて充電するチャージモードでは約30分で充電完了。これが示すように、クルマの内部で処理されている電力は超高電圧。バッテリーに蓄電しているときでさえ290Vあり、それを基準に昇圧して電気を使うので、最大トルク340N・mを出せるし、逆を言えばたった30分で満充電にできるし、さらに言えば走行エネルギーを効率良く電気に変えて回収できる。
「PHV」C350eならではの「インテリジェントアクセルペダル」とは
最後に、メルセデス・ベンツは安全を見据えた運転疲労軽減のためにも、精度の高い半自動運転と呼べるハンドル(アクティブレーンキープアシスト)や、速度そして車間距離を自動調整するクルーズコントロール(ディストロニック・プラス)などを取り入れているが、注目は今回新たに「インテリジェントアクセルペダル」を備えてきた点。
これは前走車が近づいた時にペダルがノックする安全通知機能(ダブル・パルス機能)や、モーター走行しているときにこれ以上踏むとエンジンが掛かることを重さの変化で通知する(プレッシャ・ポイント機能:EVモード時)など、プラグインハイブリッドを深く堪能できる周辺の機構も充実させてきた。
[レポート:五味康隆/Photo:小林岳夫]
※画像をクリックすると、新型Cクラス PLUG-IN HYBRID「C350e AVANTGARDE」の詳細をチェック出来るフォトギャラリーへジャンプします!
メルセデス・ベンツ 新型Cクラス PLUG-IN HYBRID「C350e AVANTGARDE」主要諸元
全長x全幅x全高:4690x1810x1430mm/ホイールベース:2840mm/車両重量:1830kg/駆動方式:後輪駆動(FR)/エンジン種類:直列4気筒 ターボチャージャー付 DOHC ガソリン直噴エンジン/総排気量:1991cc/エンジン最高出力;211ps(155kW)/5500rpm/エンジン最大トルク:35.7kg-m(350N・m)/1200-4000rpm/プラグインハイブリッドモジュール・電動機種類:交流同期電動機/プラグインハイブリッドモジュール・蓄電池種類:リチウムイオンバッテリー(電圧:290V/容量:22Ah/送電圧:1290V)/プラグインハイブリッドモジュール・トルク:34.7kg-m(340N・m)/ハイブリッド燃料消費率:17.2km/L[JC08モード燃費]/充電電力使用時走行距離(プラグインレンジ):28.6km/電力消費率:4.36km/kWh/EV走行換算距離(等価EVレンジ):25.4km/一充電消費電力量:5.82kWh/回/タイヤサイズ:(前)225/45R18(後)245/40R18/メーカー希望小売価格:7,070,000円[消費税込み]
この記事にコメントする