メルセデス・ベンツ 新型Cクラス(W205)新型車解説/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
セグメント初のエアサスペンション
新型Cクラスのフルモデルチェンジにより、シャシーも大きく進化した。
サスペンション形式は、フロントにこれまでのストラット式に替えて新開発の4リンク式を採用。リアにはCクラス伝統のマルチリンクサスペンションを進化させた5リンク式を採用している。
サスペンションには3タイプを用意。ベーシックな「アジリティコントロールサスペンション」と、それをベースにハードなセッティングを施し、加えてステアリングレシオをよりダイレクトな設定とした「スポーツサスペンション」、そして注目の「エアマティックサスペンション」のいずれかが、それぞれモデルに応じて組み合わされる。
エアサスペンションの設定は、Cクラスとして初めて、またセグメントとしても初めてのことであり、C250スポーツと、C200アバンギャルドAMGライン装着車に搭載される。
「インテリジェントドライブ」と呼ぶ先進安全装備の充実も、新型CクラスのSクラスに導入された最新鋭の技術の多くがCクラスにも搭載された。
ステレオマルチパーパスカメラと合計6個のレーダーセンサーが、クルマの周囲360°をカバー。センサーから得た情報をもとに状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする、まさに「部分自動運転」を実現している。
このように、同セグメントでベンチマークであり続けたBMW3シリーズに後塵を浴びせるほどの大きな進化をはたした新しいCクラス。
従来のW204型も販売的には成功だったといえるが、それをもはるかに上回るほどの人気を博しそうな予感のする、新しいW205型である。
Mercedes-Benz The new C-Class Sedan
■ ラインナップ
[C 180] 4,190,000円/[C 180 AVANTGARDE] 4,670,000円/[C 200 AVANTGARDE] 5,240,000円/[C 250 SPORTS] 6,440,000円
■ 主要諸元
全長×全幅×全高:[C 180] 4,690×1,810×1,445mm/[C 180 AVANTGARDE] 4,690×1,810×1,435mm/[C 200 AVANTGARDE] 4,690×1,810×1,435mm/[C 250 SPORTS] 4,686×1,810×1,442mm
ホイールベース:2,840mm
エンジン:[C 180]&[C 180 AVANTGARDE] 1,595cc DOHC 直列4気筒ターボチャージャー付/[C 200 AVANTGARDE]&[C 250 SPORTS] 1,991cc DOHC 直列4気筒ターボチャージャー付
最高出力:[C 180]&[C 180 AVANTGARDE] 115kW/156ps(5,300rpm)/[C 200 AVANTGARDE] 135kW/184ps(5,500rpm)/[C 250 SPORTS] 155kW/211ps(5,500rpm)
最大トルク:[C 180]&[C 180 AVANTGARDE] 250N・m/25.5kg・m(4,000rpm)/[C 200 AVANTGARDE] 300N・m/30.6kg・m/[C 250 SPORTS] 350N・m/35.7kg・m
車両重量:[C 180] 1,490kg/[C 180 AVANTGARDE] 1,510kg/[C 200 AVANTGARDE] 1,540kg/[C 250 SPORTS] -
最小回転半径:5.1m
燃費:[C 180]&[C 180 AVANTGARDE] 17.3km/L/[C 200 AVANTGARDE] 16.5km/L/[C 250 SPORTS] -
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