メルセデス・ベンツ 新型Bクラス 試乗レポート/西川淳(2/4)

  • 筆者: 西川 淳
  • カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
メルセデス・ベンツ 新型Bクラス 試乗レポート/西川淳
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次世代パワートレーンも考慮された車体構造へ

メルセデスらしい質感と安全性能や環境性に加えて、コンフォートさとスポーティさの両立が、Bクラスへの“期待”であった。なかでも新型の開発にあたっては、安全性のさらなる向上とダイナミクスの進化に力を注いだという。

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何よりもまず、大きなユーザーメリットとして採り上げておきたいのが、レーダー型衝突警告システムを標準装備としたことだ。

本国スタッフが過去におけるABS標準装備と同等レベルのインパクトがあると胸を張るもので、微低速域のみならず、最大250km/hという高速域まで適用される、追突予防のアダプティブ・ブレーキアシストシステムである。これにより、追突事故を20%、それによるバリューの損害を25%、それぞれ減じることができるという。

また、Eクラス以上に採用されているその他安全装備の数々も、標準またはオプションで、ほとんど全てが用意された。

パフォーマンス面での進化は、車体構造の全面刷新を要求した。

現行BおよびAクラスで話題となったサンドイッチ構造を“半分捨てる”ことによって、より低重心のパッケージングを実現。

自由度の高まったリアには新開発の4リンクサスペンションを設え、改良型のESPシステム、新開発のパワートレーンを積みこみ、その上に空力にとても優れたボディスタイルを被せている。

サンドイッチ構造を半分捨てた、というのはモノの喩え。

現時点で新型Bクラスはサンドイッチ構造を採ってはいないが、今後、新たに次世代パワートレーンを積む際には、後半のフロアだけを二重構造に変換できるフレキシブルな車体構造としたのだ。

つまり、EVやFCEVへの転用が簡単であるのみならず、例えば流行りのコンパクトSUVへの変身といった大胆なバリエーションも容易に追加可能だという。

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西川 淳
筆者西川 淳

別名ボンジョルノ西川が示すとおり、大のイタリア好き。乗り手をワクワクさせる、刺激に満ちたクルマが好きなので、自然にイタリア車に接することが多い。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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