メルセデス・ベンツ 新型Bクラス 新型車解説(2/2)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:メルセデス・ベンツ日本
馬力・トルク・燃費が向上した新型Bクラス、安全装備もさすがの充実度!
新型Bクラスではダウンサイジングが図られ、エンジンは新たに開発された直列4気筒1.6リッター直噴ターボが搭載されている。
最新の直噴技術を盛り込んだブルーダイレクトテクノロジーやECOスタート/ストップ機能(アイドリングストップ機構)を採用することで、90kW/200N・mへと動力性能を向上させながらも16.0km/L(従来比約20%向上)の燃費(JC08モード)を実現している。湿式多板クラッチ方式の7速デュアルクラッチトランスミッションが採用されたことも燃費に貢献している。
さらに、200N・mの最大トルクはわずか1,250回転で発生するので、日常的な走行シーンでは余裕かつ快適な走りが可能になる。
また、インパネのボタンを押すことで「スポーツ」「コンフォート」「マニュアル」のモード選択が可能。これによってエンジンやトランスミッションの変速スケジュールなどが変更されて、好みの走りが得られる。
このほか、電子制御のボタン式パーキングブレーキが新たに設定された。電子制御パーキングブレーキは非常用ブレーキの機能も兼ね備えており、時速4km以上でボタンを長押しするとブレーキランプが点灯して減速・停止する。
新型Bクラスの安全装備は、近距離の衝突安全に対応するレーダー型衝突警告システムCPAを標準装備。Eクラスなどの上級モデルに設定されるレーダーセーフティとは異なるが、低速での衝突回避に効果のあるシステムだ。
これは、障害物や前車と衝突する危険性がある場合に、警告灯と警告音でドライバーの注意を換気し、警告後にドライバーのブレーキ操作では十分な制動力が得られない場合には、アダプティブブレーキアシストによって自動ブレーキがかかるというもの。
このほか、居眠り運転を未然に防ぐアテンションアシストやトルクベクトリングブレーキなどの安全装備も標準で装備されている。
さらに、歩行者傷害に対応してアルミ製のボンネットフードと樹脂バンパーを組み合わせたソフトノーズを採用するなど、安全性に関してはいかにもメルセデス・ベンツらしい設定となっている。
新型Bクラスには、「B180ブルーエフィシェンシー(299万円)」「B180ブルーエフィシェンシースポーツ(348万円)」という2グレードが設定されている。
2グレードの仕様の違いは、上級グレードの「B180ブルーエフィシェンシースポーツ」に、メルセデス・ベンツのロゴ入りブレーキキャリパー&ドリルドベンチレーテッドディスクブレーキ、17インチタイヤ&アルミホイール、バイキセノンヘッドライト&ヘッドライトウォッシャー、レザーツインシート、電動ランバーサポートなどが装備されること。
オプションはディストロニックプラスなどをセットにしたセーフティパッケージ(15万円)、バイキセノンヘッドライトなどのバリューパッケージ(25万円)、メモリー付きフルパワーシートなどのナイトパッケージ(15万円)、パークトロニックなどのコンフォートパッケージ(20万円)、本革シートなどのエクスクルーシブパッケージ(32万円/28万円)が、グレードに応じて設定されている。
メルセデス・ベンツ 新型Bクラス 主要諸元
エンジン:1.6リッター直4ターボチャージャー付ガソリンエンジン / トランスミッション:7G-DCT(電子制御7速A/T) / 最高出力:90kW(122PS)/5,000rpm / 最大トルク:200N・m(20.4kg・m) / 燃費:16.4km/L(10・15モード)/16.0km/L(JC08モード)/全長 x 全幅 x 全高:4,365 x 1,785 x 1,540mm / ホイールベース:2,700m / 最低地上高:105mm / 車両重量:1,450kg / 最小回転半径:5.2m / 乗車定員:5名
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