ホンダ 新型アコードハイブリッド vs マツダ アテンザ ディーゼル どっちが買い!?徹底比較(2/3)

ホンダ 新型アコードハイブリッド vs マツダ アテンザ ディーゼル どっちが買い!?徹底比較
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【新型アコードハイブリッド vs マツダ アテンザ ディーゼル 動力性能対決】

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一方、運転感覚、特に動力性能はまったく違う。

新型アコードハイブリッドの機能はモーター駆動が基本。エンジンがホイールを直接駆動するのは高速の巡航時だけだ。大半はエンジンの力で発電機を作動させ、そこで生み出された電力によって駆動用モーターを回す。発電機を積んだ電気自動車と考えても良い。

このメカニズムと高効率なリチウムイオン電池を組み合わせることで、アコードハイブリッドは「30km/L」のJC08モード燃費を達成できた。エンジンの主な役目は発電だから、アクセル操作に左右されにくく効率の良い回転域を使って発電を行える。

駆動用電池の残量が減った時は、リチウムイオン電池に効率良く充電。その電力を使って走ることで、エンジンを停止させる時間を長引かせる制御も働く。

エンジンは発電、駆動はモーターと役割を分け、クラッチによって停止時のエンジンを切り離せることがアコードハイブリッドの効率を高めた秘訣だ。

ホンダ アコードハイブリッド

実際に運転してもアクセル操作、エンジンの回転、モーターの駆動力が、必ずしもリンクしていないことに気付く。

ショックなどは感じないが、エンジンは車両側の都合に応じて動いたり停止したりする。「Lサイズセダンの30km/Lとは、こういうものか」と、ちょっと感心させる運転感覚だ。

動力性能は十分。モーターの最高出力は124kW(169馬力)だが、駆動用電池との相乗効果により、システム最高出力は146kW(199馬力)とされる。モーターは反応が素早いから、特に巡航時にアクセルペダルを踏み増した時の速度上昇は機敏だ。

体感的な動力性能は、ノーマルエンジンでいえばV型6気筒の3~3.5リッタークラスで、無段変速だから速度の上昇も滑らか。モーター駆動の割には高回転域の吹け上がりも優れ、燃費性能を重視したハイブリッドながらも「回す楽しさ」を併せ持つ。

マツダ アテンザマツダ アテンザ

このハイブリッドフィーリングの対極に位置するのが、アテンザのクリーンディーゼルターボだろう。

排気量は2.2リッターだが、最高出力は175馬力(4,500回転)、最大トルクはガソリンでいえばV型6気筒の4リッターエンジンに匹敵する42.8kg-m(2,000回転)に達する。2,000回転といえば発進直後の回転域。市街地を走る時などは、軽くアクセルを踏むだけで必要な加速が得られてしまう。

正確にいえば、エンジン回転が1,200回転を下まわると駆動力が落ち込むが、1,400回転付近からは過給効果が明確になり、ターボの特性を煩わしく感じる場面はほとんどない。特に2,000~4,000回転付近は、アクセル操作に対する反応が力強い。ディーゼルターボの特徴を感じる。アテンザセダンのエンジンは、いかにも「肉食系」というイメージだ。

対する新型アコードハイブリッドも十分な動力性能を備えており、「草食系」ではないがモーター駆動とあって多分に洗練されている。

選択の基準は「モーターが好きか、エンジンが好きか」だろう。新型アコードハイブリッドでは、エンジンは脇役でモーターの無段変速感覚が前面に出ている。なのでATの方が相性が良く、MTで乗りたいとは思わない。

対するアテンザセダンでは、回転上昇に連れて駆動力が高まるエンジンの特性が明確で、実用性を抜きに考えると6速MTは楽しくて面白い。アテンザセダンのディーゼルターボはBMW 320dなどに比べてとても静かだが、それでもノイズは相応に耳に入る。これが「エンジン好き」には逆に魅力だと思う。

そのほかの運転感覚も、モーターを主力にしたハイブリッドとクリーンディーゼルターボの関係に当てはまる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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