THE NEXTALK ~次の世界へ~ マツダ 執行役員 パワートレイン開発本部長 人見光夫インタビュー(1/5)
- 筆者: 御堀 直嗣
- カメラマン:佐藤靖彦
THE NEXTALK ~次の世界へ~
日々進化する自動車技術。それを取り巻く自動車環境・・・。
現代人の生活は、この「自動車」という分野と、隔絶し難い関係であることは言うまでもない。世界中の自動車メーカー各社が生み出す最新テクノロジーは、まさに目まぐるしい競争社会の中で、それぞれの成長過程を築き上げ、それを私たちの生活を含めた広い分野へと放出しはじめている。
しかし、我々の生活と自動車の密接なる関係は、一体どのように形成され、そしてどのように発展していくのか。そんな疑問に立ち返りながら、自動車と深く関わり合う業界のキーマン達へ直撃インタビューを行う企画、それが「THE NEXTALK ~次の世界へ~」だ。
さて、今回のキーマンは、マツダ執行役員でもあり、パワートレインの開発本部長として、SKYACTIVの開発に携わった人見光夫氏。一体どんな話が聞けるのか・・・。
『答えは必ずある』
マツダは、環境技術SKYACTIVを2010年秋に発表。それは、モーターを使ったハイブリッド化などせず、エンジンだけで飛躍的にクルマの燃費を改善する技術である。
その第1弾となる新型デミオが、2011年6月に発売となった。同じエンジン排気量のハイブリッドカーと同じ燃費性能、30km/L(10・15モード)を達成している。環境技術SKYACTIVは、エンジン技術と共に、トランスミッションや車体を含めた総合的な低燃費達成技術だが、中核をなすSKYACTIVエンジンを開発したのが、エンジン一筋に生き、今年4月から執行役員に昇進した人見光夫だ。
なぜ、マツダは、エンジン技術だけでハイブリッドカー並みの低燃費を実現できたのか?
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