メディア初潜入! ココがマツダ躍進の“カギ”!?「MRE(マツダ R&D ヨーロッパ)」(3/3)

メディア初潜入! ココがマツダ躍進の“カギ”!?「MRE(マツダ R&D ヨーロッパ)」
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現地でしか感じられない“空気感”が大事

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そして最後に見学したのはデザイン部門。我々の疑問は「なぜ、わざわざ海外拠点で日本車のデザインをする必要があるのか?」であったが、答えは単純で「現地でしか感じられない“空気感”があるから」だそうだ。

かつては、北米向け、欧州向けとデザインを分けていた時代もあったが、今は世界共通でどのモデルも「魂動デザイン」がキーワードになっている。

そのため、欧州拠点だから欧州志向のデザインを行うのが目的ではなく、「欧州から見た日本らしさ」、「欧州でも埋没しないデザイン」と言うような発想を形にするためには、現地でなければダメなんだそうだ。

ちなみにフランクフルトショーで発表された「越KOERU」はMREでデザインされたモデルである。

今回は特別にクレイモデルの製作現場も見学させてもらった。わずかな時間でクレイの塊に命が吹き込まれるのを目の当たりにした。試しにチャレンジさせてもらったが当然のことながらうまくいかず(汗)。まさに職人の領域であることを実感した。

デザイン領域はデザイナーが表に立つことが多いが、実はスケッチを形にするのはクレイモデラーであり、実際の作業は二人三脚なのだ。

マツダ車の進化にとって重要な拠点が「MRE」

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最近は各メーカーのデザイン領域でもデジタル化が進んでいるそうだが、マツダは「クルマに命を与える」ためには、人の力、人の感性が重要でクレイモデルを活用しているという。

ちなみに使用するクレイの量は「間違いなくマツダがダントツで一番ですね」と(笑)。

今回MREの取材をして、駐在の日本人スタッフはもちろん、ドイツ人も広島と同じ志で開発を行なっていることが確認できたし、MREの重要性も理解できた。

MREの所長である猿渡健一郎氏は、「MREには100名のメンバーがいますが、日本から来ているメンバーは15~20名くらいです。他のメーカーだと海外担当は長期駐在が多いのですが、マツダは2~3年と短く、中には半年と言う人もいます。その理由はできるだけ多くエンジニアにドイツの“クルマ環境”を体感して欲しいからです。欧州には御三家の他に独自の哲学を持ったメーカーが色々あります。その中で勉強しながら『マツダの価値は何なのか?』を身を持って理解し、広島に戻って商品に反映してもらう。MREはそんな“人作り”のための場所でもあると思っています」と語る。

マツダは常に「欧州車に負けないクルマ作りを目指す」と語っている。それを実現させるために、世界の強豪と同じ場所にいることも大事なこと。そういう意味でも「MRE」は、今後もマツダ車の進化にとって重要な拠点となりそうだ。

[Text:山本シンヤ]

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山本 シンヤ
筆者山本 シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車雑誌の世界に転職。2013年に独立し。「造り手」と「使い手」の両方の気持ちを“解りやすく上手”に伝えることをモットーに「自動車研究家」を名乗って活動をしている。西部警察は子供時代にリアルでTV放送を見て以来大ファンに。現在も暇があれば再放送を入念にチェックしており、当時の番組事情の分析も行なう。プラモデルやミニカー、資料の収集はもちろん、すでにコンプリートBOXも入手済み。現在は木暮課長が着るような派手な裏地のスーツとベストの購入を検討中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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