ダイハツ 新型コペン vs マツダ ロードスター どっちが買い!?徹底比較(2/3)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
前置きが長くなったが、コペンは斬新な試みをしているクルマで、この点では比較するクルマが存在しない。
いま、日本車におけるコペン以外のコンパクトオープンスポーツカーとして考えられるのは「マツダ ロードスター」のみ。そこで、軽自動車と普通車での対決となってしまうことをご了承頂いた上で「コペン vs ロードスター」で比較してみよう。
一方、新型コペンの概要は、2014年6月19日に掲載した「ダイハツ新型コペン新型車解説」で述べたとおり。
エンジンは軽自動車だから658ccの直列3気筒で、インタークーラー付ターボを装着。トランスミッションはCVT(無段変速AT)と、5速MTの2種類を選べる。
新型コペンのグレードは、今のところ標準タイプになる「コペンローブ」のみだが、2014年の秋にはコペンX(クロス)モデルが投入され、その後にも丸型ヘッドランプを備えた「第3のモデル」が控えている。
新型コペン vs ロードスター【エクステリア・インテリア対決】
新型コペンのボディは軽自動車だから当然小さい。ロードスターも全長を4,020mmに抑え、全幅は少しワイドで3ナンバー車になるが1,720mmに収めたから取りまわし性は5ナンバー車に近い。
両車の寸法を比較すると、ロードスターはコペンに比べて625mm長く、245mm広い。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は、コペンが2,230mm、ロードスターは100mm長い2,330mmだ。全長に比べてホイールベースの差は小さく、ロードスターはボディ前後の張り出しが500mm以上長い。
最小回転半径は、コペンが4.6mでロードスターは4.7m。ロードスターは後輪駆動とあって前輪の切れ角が大きく、3ナンバー車でも小回り性能は良好だ。
内装はロードスターが光沢のあるパネルを使うなど上質に仕上げたが、コペンもパネルをカーボン調で仕上げた。
質感を競えばロードスターが勝るが、コペンも軽自動車を意識させないほどに造り込んだ。ロードスターは後輪駆動とあってシフトレバーの収まるセンターコンソールの位置が高く、スポーツカーらしい引き締まり感が特徴になる。
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