期待以上の「いいね!」、なのに「う~ん」…悩める新型ロードスター

新型「ロードスター」今なら夏休み前に納車できるのだが・・・。

マツダ 新型ロードスター
マツダ 新型 ロードスター[6MT・ボディカラー:アークティックホワイト]マツダ 新型 ロードスター[6MT・ボディカラー:アークティックホワイト]

マツダが新型ロードスター発売後1ヶ月の受注台数を発表した。5042台だという。

発売直後のリリースは3323台という受注台数だったため、1ヶ月間で1719台ということになります。

「ネットでしか商談予約出来ない」とか「試乗車が無い」という不利な状況じゃなかったため、購入しようと思っている大半の人は試乗出来たと思う。

参考までに書いておくと、5042台の中にはディーラーの試乗車など本来のユーザー以外が登録したロードスターも含まれているため、個人ユーザーということになれば(数字を発表していない)、4500台くらいになるかもしれません。加えてすでに3000台以上のロードスターが納車済み。受注残1000台といったイメージか?

数日前にマツダのディーラーでロードスターの試乗をしてきた知人に聞いたら、夏休み前に納車出来るとのこと。

同じ時期に発売されたホンダ「S660」の納期は、現在最も早くて2016年4月となっている(月産800台)。といった数字を考えると、ロードスターってあまり好調じゃないように感じる。と、実際、ギョウカイでウワサになってます。

マツダ 新型 ロードスター[6AT・ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック]
自動車評論家の国沢光宏さん

なぜ伸び悩むのか?

クルマに対する評価は皆さん良好だ。かくいう私だって素直かつ率直に「いいね!」したい。前出の知人も「良いクルマですね!」と言ってました。買わなかった理由を聞いてみたら、最大の「う~ん」が価格だったという。見積もりを見せて貰ったら、売れ筋の『Sスペシャル』334万円となっていた。

オプションは赤のボディカラーにアイドリングストップ、セーフティパッケージ、ナビSDカード、ETCといった必要最小限の内容。おそらく大半の人がこの程度の見積額になることだろう。従来型ロードスターのユーザーの皆さん達も見積もり金額を見て驚くらしい。この価格帯になると、魅力的なクルマがズラリと並ぶ。

マツダ 新型 ロードスター[6AT・ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック]
SKYACTIV-G 1.5

「2リッターモデルを待っている人がいるのでは?」というギョウカイ人も多い。

最近ガンコ親父のようになっているマツダは「出さない!」と言ってるので、きっと出ないと思う。もっと言えばマツダも妙に隠すからそういった憶測を広めてしまう。日本のメディアがアメリカでアメリカ仕様の試乗リクエストを出すと断られるそうな。

営業戦略からすればアウトです。これをやると「何か隠している。日本仕様より楽しいクルマに仕上がってるのか?」と思う。

ロードスターの山本主査自ら「ロードスターは1.5リッターがベストです」と言ってるんだから、とっとと2リッターに乗せて「なるほど!」と言わせればいいのに。そもそも売ってるクルマなんだから断る方がおかしい。

1年半後に月販500台になるのは普通だと思う。半年後で月販500台だと、鳴り物入りで登場した新型車として考えれば少しばかり寂しく思います。

マツダ 新型 ロードスター[6MT・ボディカラー:アークティックホワイト]マツダ 新型 ロードスター[6MT・ボディカラー:アークティックホワイト]マツダ 新型 ロードスター[6MT・ボディカラー:アークティックホワイト]マツダ 新型 ロードスター[6AT・ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック]マツダ 新型 ロードスター[6AT・ボディカラー:ソウルレッドプレミアムメタリック]

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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