マツダ ロードスター 歴代モデル(NA・NB・NC型)試乗レポート/嶋田智之(4/5)

マツダ ロードスター 歴代モデル(NA・NB・NC型)試乗レポート/嶋田智之
(奥から)2代目・初代・3代目 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] (左から)2代目マツダ ロードスター/初代 ユーノス ロードスター/3代目(現行型)マツダ ロードスター 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 【初代】ユーノス ロードスター[1989-1997] 画像ギャラリーはこちら

全てを一新、そしてボディもひと回り大きく[NC型:2005~2015]

【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]

そして現行マツダ ロードスター、NC型である。

NAからNBへのモデルチェンジは基本コンポーネンツをほぼ引き継いだといっていいものだったが、NC型はほぼ全面変更。プラットフォームも新しいし、スタイリングもガラッと変わって車体もひとまわり大きくなり、エンジンも全く系列の異なる2リッターへと拡大された。

【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]
【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]

2005年のデビューのときにファン達が嘆いたのは、ボディの大型化と重量増だった。車幅が1700mmを超えて3ナンバーとなり、また最も軽いモデルで比較するならNBよりも80kg重く、NAより150kg重くなっている計算。「ついにロードスターはロードスターであることをやめてしまったのか……」というわけだ。

が、今ではそういう声も、もうだいぶ減った。求められていた安全性を確保するために大型化は避けられず、拡大されたし重くもなったけど、NCはちっともロードスターであることをやめてなかった、ということが知られるようになっているからである。

確かにNAやNBと並べてみると、NCは抑揚を排除したシンプルで厚みの感じられるスタイリングであることもあって、少し大柄に見える。

コクピットに収まっても、車室内が広く感じられる。そしてエンジンのチカラにも余裕があって乗り味も快適。ちょい乗りしたぐらいではグランツーリスモ的な性格に生まれ変わったのかと思いがちだ。

初代・2代目の美点「絶妙なバランス」はそのままに

【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]【3代目・NC型】マツダ ロードスター[2005-2015]

けれど、それはグランツーリスモのような使い方も得意になったというだけの話。軽やかなターンを決めながらリズミカルにコーナーを縫っていけるロードスターならではの爽快さは、まるっきり健在だ。むしろNAよりも、NBよりも、さらに路面を掴み続ける能力が高い分、余裕を持って楽しめるところが素晴らしい。170psのエンジンは公道ではこれくらいが限度というくらいの速さを提供してくれるが、パワーに足腰が全く負けてないのも25年前から変わってない。NAやNBで感じた絶妙なバランスもしっかり備わってる。

なるほど。NA、NB、NCと進化してくるにつれて、そのバランスの和であり輪であるようなものが、次第に大きくなってきたのだな、と改めて思った。

次のロードスターはスピードのパフォーマンスとしては初代より少し高いところ辺りに落ち着くんじゃないか? と予想されているから、総体的な高性能をロードスターに望みたい人は、今のうちにNCを押さえておくのがいいかも知れない。

[改めて考える「マツダ ロードスター」25年の歴史、そして未来・・・次ページへ続く]

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嶋田 智之
筆者嶋田 智之

本人いわく「ヤミ鍋系」のエンスー自動車雑誌、『Tipo』の編集長を長く務め、スーパーカー専門誌『ROSSO』の総編集長を担当した後、フリーランスとして独立。2011年からクルマとヒトに照準を絞った「モノ書き兼エディター」として活動中。自動車イベントではトークのゲストとして声が掛かることも多い。世界各国のスポーツカーやヒストリックカー、新旧スーパーカー、世界に数台の歴史的な名車や1000PSオーバーのチューニングカーなどを筆頭に、ステアリングを握ったクルマの種類は業界でもトップクラス。過去の経歴から速いクルマばかりを好むと見られがちだが、その実はステアリングと4つのタイヤさえあるならどんなクルマでも楽しめてしまう自動車博愛主義者でもある。1964年生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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