マツダ 新型ロードスター(ND・4代目)新型車解説/永田恵一(5/5)

  • 筆者: 永田 恵一
  • カメラマン:オートックワン編集部
マツダ 新型ロードスター(ND・4代目)新型車解説/永田恵一
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“クリーンディーゼルのオープンカー”という、マツダの新しい提案を期待!

マツダ 4代目 新型ロードスター(ND)

新設計となるトランスミッションは、MTは前述の通り「6速」、ATは「AT」と表記されているのでツインクラッチミッションなどではなくコンベンショナルなトルコンATで、こちらもノウハウのある「6速」でしょうか。

それにしてもアルファロメオへの供給があるとはいえ、現在マツダにはFR車がロードスターしかない状況下でトランスミッションを新設計するというのは大変なことです。

これは私の願望ですが、予想外に売れたアテンザのディーゼル+MTのような隠し玉として次期デミオに搭載される「1.5リッターディーゼル」があってもいいのでは思っています。クリーンディーゼルのオープンカーという、新しい世界を提案するというのもマツダらしくて面白いのではないでしょうか。

新型ロードスターの燃費は、かなり期待できるかも!

マツダ 4代目 新型ロードスター(ND)

燃費は、望外にいいのではないかと予想します。それはロードスターが「ライトウエイトスポーツカー」だからです。

「スポーツカーは軽くて空気抵抗も少ないですから、無駄に太いタイヤを履くようなことをしなければ燃費が悪い要素ってないんですよね」というのは、トヨタ86の開発責任者の多田さんがとあるトークショーで語っていた言葉ですが、実際86は予想外に燃費がいいですし、4代目の新型ロードスターもこのことがズバリ当てはまりそうです。

さらに4代目は、クレイモデルにマツダのアイドリングストップである「i-STOP」のオフスイッチが発見できました。アイドリングストップも装備されるようです(それ以前に、マツダのSKYACTIV搭載車ならアイドリングストップ付きが当たり前なのでしょうけど)。

それらを考えると、そもそもエンジンの排気量が分かっていないのに燃費を予想するのも強引ではありますが、エンジンが1.5リッターだった場合アクセラの1.5リッターのJC08モード燃費が「19km/L」台、4代目ロードスターは車重が「1,200kg」台中盤のアクセラより2割くらい軽いと考えられるので、JC08モード燃費は「21~23km/L」というのも現実的な数値なのではないでしょうか。

価格・グレード展開などを予想!

マツダ 4代目 新型ロードスター(ND)

4代目ロードスターは、私の予想では「スタイル、燃費が良くて、乗っても楽しそう、これで安ければ文句なし」というスポーツカーに見えますので、ここで価格やグレード展開などを予想してみましょう。

ここまでをまとめると、4代目の新型ロードスターは「最新の技術で初代ロードスターへの回帰を目指したクルマ」です。その点を踏まえると、初代ロードスターの大ヒットは必要な装備が一通り揃った売れ筋グレードの消費税3%の時代に税込約185万円と、価格が手頃だったことも大きな要因でした。

そんなことを考えると、初代ロードスターが売っていた時代と現在ではクルマを取り巻く背景がまったく違いますが、4代目ロードスターには86&BRZに続くスポーツカー復活の起爆剤になって欲しいと感じている人が多いと思います。そのためには価格も頑張って欲しいところ。

なので、価格を希望だけで言わせていただくならば、必要な装備が一通り揃ったベーシックグレードで「210万円」、カーナビなども付けて乗り出し「240万円」までだったら購入を考える人も多く出てくるのではないでしょうか。マツダさん、御一考お願いいたします。

マツダ 4代目 新型ロードスター(ND)

グレードは、今まで通り「ベーシックグレード」、ラグジュアリーな「VS」、スポーツ性を高めた「RS」、遅れて2代目ロードスターから始まったナンバー付ワンメイクレース仕様の「NR-A」や3代目ロードスターから登場したメタルトップの「RHT」が加わるといったこところではないかと予想します。

個人的にはRSとNR-Aはビルシュタインダンパーや大きなタイヤなども着けて速さも重視、その他のグレードはタイヤサイズも小さめでタイムよりも初代ロードスターのようなヒラリヒラリと向きがクルマの向きが変わる運転する楽しさを重視した走りを目指してもらいたいです。

そしてクレイモデルには追突軽減ブレーキ、タイヤの空気圧の低下の警報、車線逸脱警報、RVM(リアビークルモニタリング、自車の視覚に入るクルマの監視、警告)といった安全装備のスイッチがありました。

そんなことを気にしながら公開された赤い4代目ロードスターの写真を見直してみると、ルームミラーの付近にセンサー類が集まった部分があるようにも見えます。市販車の装着がどうなるかは別にして、ロードスターはコンパクトカーや軽自動車のように老若男女幅広いユーザーが乗るクルマでもありますので、スポーツカーでは珍しいこの種の安全デバイスが設定されれば素晴らしいことではないでしょうか。

私の4代目ロードスターの解説は以上になりますが、まだ希望的観測も盛り込みやすい全容が明らかになっていない時期とはいえ、これだけ想像が膨らみワクワクさせてくれるクルマはそうそうないでしょう。

それだけに、4代目ロードスターにはどれもが末永く楽しめる、多くの人を笑顔にしてくれるクルマとなってくれることを願ってやみません。

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永田 恵一
筆者永田 恵一

1979年生まれ。26歳の時に本サイトでも活躍する国沢光宏氏に弟子入り。3年間の修業期間後フリーランスのライターとして独立した。豊富なクルマの知識を武器に、自動車メディア業界には貴重な若手世代として活躍してきたが、気付けば中堅と呼ばれる年齢に突入中。愛車はGRヤリスと86、過去には日本自動車史上最初で最後と思われるV12エンジンを搭載した先代センチュリーを所有していたことも。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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