マツダ「ロードスターRF」日本初披露に2千人超のロードスターファンも大興奮!「なぜファストバック?」開発者に質問が飛び交う(2/4)
- 筆者: マリオ 高野
いよいよ「ロードスター RF」日本初公開の瞬間が!
山本修弘氏(以下、山本氏):
ニューヨークショーでワールドプレミアを行ったRFを、日本で初めてファンの皆様にお見せします。このクルマはNYショーで展示したクルマそのものなので北米仕様のプロトタイプ。左ハンドルで、名前は『MX-5 RF』です。
エンジンはアルミヘッドカバーのスカイアクティブエンジンで、これをフロントミッドシップに搭載するなど、基本的な部分は従来のロードスターを継承しています。
中山雅氏(以下、中山氏):
NYショーは建物の中での展示だったので、RFが太陽光の下で公開されたのは世界で初めてとなりました。
まずデザインするときに、お客様への言い訳をしたくなかったという強い思いがあります。ハードトップという大きいモノを入れるためにこうなってしまいました、という言い訳をして、その分の負担や不便をお客様に背負わせることは絶対にしたくないという思いです。
我々デザイナーが考えたのはスムーズでごくシンプルなもの、一番すごいのは、その案を実現してくれたエンジニアといえるでしょう。本当にすごいカラクリになっています。
通常の屋根が開閉するハードトップ車では見える、横から見た時のパーティングラインがこのRFは見えません。我々デザイナーがいうのは簡単ですが、これを実現するのは本当に大変でした。
開発実験担当のサカイ氏:
RFはご覧の通り、とても格好良い車に仕上がっているのですが、設計も実験も非常に苦労しました。ルーフの開閉リンク機構をレイアウトする時に、すったもんだした挙句、なんとかこの動きが実現したのです。
できた当初はガクガクした動きでしたが、それを実験の方で徹底的に直してこのようにスムーズに動くようになったのです。
ここからは、現行ND型開発をまとめた商品本部主査である山本修弘氏と、ロードスター/MX-5のチーフデザイナーを務めた中山雅氏による「RF開発についての解説」を中心としたオーナーとのディスカッション形式のトークショーの模様をお伝えしよう。
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