マツダ 『新型ロードスター(MX-5)』登場!? ~4代目は新開発「SKYACTIVシャシー」を採用~/川端由美(1/3)
- 筆者: 川端 由美
- カメラマン:マツダ株式会社
【2014.9.4更新】
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マツダ 新型「ロードスター」はいかに?
「MX-5」こと、マツダ「ロードスター」のシャシーがニューヨーク・モーターショーで披露される!という噂を聞いて、一も二もなくニューヨークに駆けつけた。シャシーだけ見ても…と思う人も多いかもしれないが、初代NAのオーナーだった筆者にとって、これをおかずに軽くご飯3杯は食べられる!? というネタである。
冗談はさておき、ニューヨーク・モーターショーの初日、マツダの記者発表には黒山の人だかりだった。新車発表でもないのに、これほどの人が集まることは珍しい。さすがロードスター、世界累計92万台以上を売り上げただけのことはある。
歴代ロードスターの中から、コンセプトカーや特別仕様車など貴重な仕様を合計15台選び、「MX-5」の25周年を祝う展示がされていたのも、ファンには嬉しいポイントだ。
山内会長の挨拶に続き、マツダ・ノースアメリカのCEOを務めるジム・オサリバン氏によって、「MX-5」のデビューから今年で25周年を迎えるにあたってアメリカ市場で100台の限定モデルが発表された。
シート位置からデザインフォルムが見えてくる!
同時に新型「MX-5」のシャシーと目される「SKYACTIVシャシー」も発表された。早速、その場でいろいろと聞き出そうとしたが、チーフ・エンジニアに聞いても「このシャシーから想像してください」と微笑むだけである。
踵を返して、デザイン本部長を務める前田育男さんに質問を投げてみた。
「デザインをするときに重要なのはシートの位置なんです。エンジンの搭載位置がフロントアクスルの内側にあることや、シフトヘッドと駆動系の位置から、シートの位置がかなり下で、後方よりになることが想像できるでしょう。そうした要素からシートの位置を決めて、人間が座る位置が決まると、だいたいのフォルムが浮かんでくるものです。みなさんも、デザイナーになったつもりでイマジネーションをふくらませてください」
大きなヒントが出たところで、初代NAオーナーにして“メカヲタ”リケジョの解説タイムに入ろう。
前田さんのおっしゃる通り、エンジンがフロントアクスルより内側に配置されており、駆動系の搭載位置が低く、MTのシフトヘッドの位置から着座位置も低いと想定されるため、かなり低重心化されていることは明白だ。
さらに、発表されたシャシーの黒い部分はスチール製で、シルバーの部分はアルミ製である。軽量化の目標は100kg以上というから、これだけたくさんのアルミ素材を活用するのも頷ける。
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