マツダ アテンザ（2014年一部改良モデル）試乗レポート／九島辰也(3/3)
- 筆者： 九島 辰也
- カメラマン：茂呂幸正
手に入れた人馬一体。 高級感が増したインテリア。次なる一手に期待が高まる。
今回走りながらいろいろな変更点を素直に感じられたのは、この試乗会に従来モデルも同時に用意されていたからだ。よって、走り出しから中間加速、高速コーナーでの身のこなしの違いが事細かに体感できた。
その点から言うと、進化の度合いを感じながらも従来モデルの性格をあらためて理解できた。というか、じつによく出来ていると思った。というのも、各部のレスポンスはクイックで、スポーティさが際立っているのはこちらだからだ。そのダイレクト感はクルマ好きの好みをよく研究しているとでもいようか。新旧両方試乗して、従来モデルを選ぶ人は少なくないのではと思わせた。彼らは今回のプレゼンテーションの中でも「人馬一体」を掲げていたが、アテンザはすでにそれを手にしていたようだ。
もちろん、それでもアップデートされた新型車の方がトータルでは当然優れる。今回はインテリアも高級感が増した。従来モデルは外観と走りはいいのに、インテリアに個性がなくイマイチだったのがデメリットだった。葉山の試乗会ではそれが残念でならなかった。
といったアテンザの試乗。基本設計のよさからいろいろなセッティングができるのではと感じた。となれば次なる一手。海外のレーシングコンストラクターと組んでド級のパフォーマンスカーをつくってはいかがだろう。個人的にはミッドセンチュリーから活躍している英国のあの名門チューナーと組むとおもしろいと思う。まっ、それはともかく、2015年リリースのロードスターを含め、マツダへの期待は高まる。
マツダ アテンザセダン 「25S L Package」[2WD]（2014年一部改良モデル） 主要諸元
全長x全幅x全高：4865x1840x1450mm／ホイールベース：2830mm／車両重量：1470kg／乗車定員：5名／駆動方式：2WD／エンジン種類：水冷直列4気筒DOHC16バルブ／総排気量：2488cc／最高出力：188ps(138kW)5700rpm／最大トルク：25.5kgf･m(250N･m)/3250rpm／トランスミッション：SKYACTIV-DRIVE(6EC-AT)／燃料消費率：16km/L[JC08モード燃費]／メーカー希望小売価格：3,33,180円[消費税込み]
マツダ アテンザワゴン 「XD L Package」[4WD]（2014年一部改良モデル） 主要諸元
全長x全幅x全高：4805x1840x1480mm／ホイールベース：2750mm／車両重量：1580kg／乗車定員：5名／駆動方式：4WD／エンジン種類：水冷直列4気筒DOHC16バルブ／総排気量：2188cc／最高出力：175ps(129kW)4500rpm／最大トルク：42.8kgf･m(420N･m)/2000rpm／トランスミッション：SKYACTIV-DRIVE-D(6EC-AT)／燃料消費率：19.2km/L[JC08モード燃費]／メーカー希望小売価格：3,969,000円[消費税込み]
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外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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