マツダ CX-7 海外試乗レポート(2/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:マツダ株式会社
SUVやミニバンとは違うプロポーション
CX-7を見たときに、フロントマスクからサイドにかけてのデザインは、マツダの4シータースポーツカー、RX-8との共通点を感じた。とてもスポーツカー的なデザインだ。
フロントウィンドの傾斜角は66度と、かなり急な傾斜。フロントウィンドを支えるAピラーからボンネットのエッジからフロントノーズのラインも人目を引きつける。さらに、リアフェンダーにかけてのウィンドラインは、ピッと小股のきれ上がったような躍動的なデザインを採用した。リアビューはサイドまで回りこんだ横長のテールランプと、バンパー下から左右2本出しのテールパイプが力強い。
さらに人目に触れることはほとんどないがセンターフロア下にはリブ付のカバーが装着されている。これが空力性能の最適化に貢献しているのだ。
ボディサイズだが、全長は4,675mm、全幅1,872mm、全高1,645mm、ホイールベースは2,750mmというスペック。マツダ車で比較すると、MPVよりも全長は約20cm短かく、全幅は約20mm広く、全高は40mm低いというプロポーションになる。このプロポーションはやはりSUVやミニバンとは違うプロポーションだ。
インテリアに目を移すと、クオリティの高い室内が開ける。運転席に座る。インストルメントパネルは220km/hまでのスピードメーターを中心に、左に8000回転スケールのタコメーター、右は水温計と燃料計が一体になったメーターがそれぞれ独立してレイアウトされている。3連メーターのひさしの上には、インストルメントパネル全体のひさしも設けられている。このダブルルーフ構造もCX-7の特徴だ。
シフトレバーはガングリップタイプ。Dレンジからレバーを左に倒すと、マニュアルモードになる。マニュアルシフトは押してシフトダウン、引いてシフトアップというレーシングパターン。日本のマニュアルシフトモードとは反対のポジションになる。
フロントシートは、Aピラーの死角も少なく、ルーフの圧迫感も少ない。ただし、背もたれはややホールド不足に感じた。リアシートはやや低めの着座。足元はやや広め、ヘッドスペースも十分に確保されている。床面はセンター部分がわずかに盛り上がっている。
ラゲッジスペースは奥行、左右幅ともに1m以上もあり、かなり広い。
リアシートはもちろん可倒式。背もたれが6対4の割合で前に倒すことができる。この状態で、ラゲッジスペースの床面はほぼフラットになる。リアシートを倒すとインテリアの2トーンの塗り分けが、とてもおしゃれに見える。ファッションセンスもマツダはトップレベルだ。
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