試乗レポート

最新技術で常にアップデートされるマツダ車の”今”に迫る／新型デミオ(2015年12月一部改良モデル)試乗レポート(1/4)

公開日:2016/02/12 18:45 最終更新日:2016/02/12 18:46

マイチェンじゃありません、商品改良です！

「マイナーチェンジとは呼ばないでください」

現行「マツダデミオ」がデビューした2014年の暮れ、「CX-5」と「アテンザ」の改良モデルの取材で、開発責任者に「ところで今回のマイナーチェンジですが…」と切り出したところ、すかさず最初の言葉を返されてしまった。

マイナーチェンジというと、ニューモデル効果が一服したところで喝を入れるような、作り手側の都合に取られがちだ。

しかしマツダの場合は、新型車に採用した技術を既存車種にも展開することで、ラインナップを常に最新レベルにしておくことがユーザーへの責務だと考えた。お客様目線だからこそ、改良という言葉にこだわっているようだ。

2015年12月に発表されたこのデミオも、プレスリリースには”商品改良”と記してある。

遅れて登場した「CX-3」にメーカーオプションで設定していた、ディーゼルエンジンのガラガラ音を抑えるナチュラル・サウンド・スムーザーを上級グレードに標準装備するとともに、同時に発表されたCX-3の改良モデル同様、ディーゼルエンジンのターボやパワーステアリングにも手を入れている。

[ディーゼルエンジンが、より滑らかに・・・次ページへ続く]

ディーゼルエンジンの鼓動が滑らかに変化

筆者森口将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト＆モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

監修者樺田卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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