マツダ CX-5の新型と旧型を比較してみた(3/3)

マツダ CX-5の新型と旧型を比較してみた
新旧CX-5比較!(新型:ソウルレッドクリスタルメタリック/旧型:ソニックシルバーメタリック) 新旧CX-5比較!(新型:ソウルレッドクリスタルメタリック/旧型:ソニックシルバーメタリック) マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)] マツダ 新型 CX-5 XD L Package(左)マシーングレープレミアムメタリック(右)ソウルレッドクリスタルメタリック マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:マシーングレープレミアムメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)] マツダ 新型 CX-5 XD L Package(左)マシーングレープレミアムメタリック(右)ソウルレッドクリスタルメタリック マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)] マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)] マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)] マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)] マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)] 画像ギャラリーはこちら

燃費性能とエコカー減税比較

マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]

JC08モード燃費は、一部のグレードで悪化している。例えばクリーンディーゼルターボの前輪駆動(2WD)は、先代型は18.4km/Lだったが新型は18km/Lだ。開発者は「新型では燃費を改善したが、数値は重視していない。そのために若干悪化したように見えるが、実用燃費は向上している」と言う。

エコカー減税は基本的に同じ。ガソリンエンジン車は平成27年度燃費基準プラス10%を達成しており、自動車取得税が40%、同重量税が25%減税される。

クリーンディーゼルターボはCEV(クリーンエネルギー自動車)に分類され、燃費数値にかかわらず免税だ。申請すれば経済産業省による3万円の補助金も交付される(交付額は2016年度実績)。

モード燃費を悪化させても実用燃費を優先させたのは、現状では英断だろう。本来はそうあるべきだが、燃費数値が0.1km/L違うとエコカー減税率も変わって売れ行きに響くようでは、メーカーも縛られてしまう。廃止すべき税金を残した上で減税を行う制度が、自動車の健全な発展を妨げている。

進化度数:2点/10点(もう少し頑張りましょう)

グレード構成と価格比較

グレード構成は先代型とほぼ同じだ。ガソリンエンジンが2Lと2.5L、クリーンディーゼルターボが2.2Lとなる。価格は据え置きか、装備とのバランスで見ると少し割安になった。

進化度数:2点/10点(もう少し頑張りましょう)

旧型と比べて分かった新型の総合評価

マツダ 新型 CX-5 XD L Package(左)マシーングレープレミアムメタリック(右)ソウルレッドクリスタルメタリック

新型の外観はボディサイズを含めて変わり映えがしない。フロントマスクなどは賛否両論だろう。

しかし走行安定性、乗り心地、静粛性、内装の質感、シートの座り心地、安全装備は着実に進化した。最近の新型車では珍しく、見栄えよりも中身を大幅に向上させている。先代型と共通の機能が多いため、洗練度を深めた。

そうなると売り方に矛盾が生じる。進化のキモが走行性能や乗り心地なら、そこをチェックしてから購入の判断をしたいが、新型CX-5の発売は2017年2月2日になるからだ。発表は2016年12月15日だから、約2ヶ月遅れて発売される。

マツダ 初代(先代)CX-5 XD AWD

そして販売店によると試乗車が配車されるのは2月以降だから(正確な日程は分からないという)、納得してから契約すると納期が大幅に伸びてしまう。乗らずに契約して納期を縮めるか、納得して待たされるか、という二者択一だ。走りの優れたクルマであることを訴求するなら、少なくとも試乗車は先行して生産を行い、受注開始の時点で販売店に配車しておく必要がある。

最近増え始めた新世代店舗も疑問だ。

店内が薄暗く、展示車の中はさらに暗いから、上質に仕上げたインパネも見えにくい。「ソウルレッドが美しく見える店舗」との説明だったが、最近はマシーングレーの車両も展示され、この色彩は暗いところで見ると完全に沈む。

マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:マシーングレープレミアムメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]

ディーラーの店内は違和感が生じない範囲で明るく造り、自然光に近い状態で展示車を見られるようにすべきだ。新世代店舗はマツダのコンセプトなど情報発信の役割を持つが、クルマに限らずコンセプトを表現するのは商品だ。そこを間違えるとユーザーから理解を得るのは難しい。

マツダの2016年1~11月の国内累計販売台数は、対前年比で見るとマイナス18.3%だった。市場全体のマイナス2.2%に比べて下落率が大きい。今のマツダ車の商品力を考えると、顧客が共感できる売り方をしていれば、このような販売実績にはならないと思う。

進化度数:6点/10点(順当に進化した)

[レポート:渡辺陽一郎]

マツダ CX-5の進化度数総合結果

ボディスタイル/サイズ/視界/取りまわし性比較1点

内装のデザイン/質感/操作性/視認性比較3点

前後席の居住性比較5点

荷室の広さと使い勝手比較2点

動力性能比較3点

走行安定性比較8点

乗り心地とノイズ比較7点

安全&快適装備比較8点

燃費性能とエコカー減税比較2点

グレード構成と価格比較2点

旧型と比べて分かった新型の総合評価6点

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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