発表直前!マツダ新型CX-5の全貌が明らかに!判明した詳細スペックからCX-5の実力を徹底解説(2/2)

発表直前!マツダ新型CX-5の全貌が明らかに!判明した詳細スペックからCX-5の実力を徹底解説
<マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:マシーングレープレミアムメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:マシーングレープレミアムメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:マシーングレープレミアムメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package(左)マシーングレープレミアムメタリック(右)ソウルレッドクリスタルメタリック> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> <マツダ 新型 CX-5 XD L Package[4WD/ボディカラー:ソウルレッドクリスタルメタリック/インテリアカラー:ピュアホワイト(本革)]> 画像ギャラリーはこちら

エンジンは先代と同様にSKYACTIV-D/Gをラインナップ

<SKYACTIV-D 2.2リッター直噴ターボディーゼルエンジン/マツダ 新型 CX-5><SKYACTIV-D 2.2リッター直噴ターボディーゼルエンジン/マツダ 新型 CX-5>

エンジンは、先代CX-5と同様に直列4気筒のSKYACTIV-D/Gを搭載する。

排気量はガソリンが2リッターと2.5リッターで、これに2.2リッターのクリーンディーゼルターボを加える。人気の高いディーゼルのSKYACTIV-Dには、ほかのマツダ車ですでに採用されているナチュラルサウンドスムーザーを装着した。

ナチュラルサウンドスムーザーはエンジンのピストンに内蔵されるパーツで、ショックアブソーバーの役割を果たしコンロッドの伸縮に伴って発生する振動とノイズを低減させる。これに1万分の1秒単位で燃料噴射タイミングを変更してノック音を抑える、ナチュラルサウンド周波数コントロールを組み合わせている。

ガソリンのSKYACTIV-Gの2.5リッターでは、ピストンのオイルリングを工夫して抵抗を軽減する機能も採用した。最高出力と最大トルクは先代CX-5とほぼ同じだが、2.5リッターのガソリンでは、数値が若干向上している。6速ATや4WDシステムにも改善を施し、燃費効率を高めた。

ただしJC08モード燃費の数値は、車両重量の増加もあって少し悪化した。クリーンディーゼルターボのXDは、先代は2WDが18.4km/Lだったが、新型CX-5は18km/L。4WDも18km/Lから17.6km/Lに下がった。ガソリンは2リッターが2WDのみで従来型が16.4km/L、新型は16km/Lだ。2.5リッターは2WDが15.2km/Lから14.8km/Lに下がり、4WDは14.6km/Lで等しい。

いずれも0.4km/Lの悪化だから2~3%の違いになり、実際の走行に基づく燃費では逆転する可能性もあるが、カタログ数値上は悪化している。

CX-5では初となるGベクタリングコントロールを搭載

<GVC(G-ベクタリングコントロール) 作動イメージ図/マツダ 新型 CX-5><GVC(G-ベクタリングコントロール) 概念図/マツダ 新型 CX-5>

走行安定性や乗り心地に影響する技術では、Gベクタリングコントロールが挙げられる。アクセラから採用が始まり、操舵に対して駆動力を微妙にコントロールすることで、安定性、乗り心地、操舵感などを向上させる。

例えば路面の荒れた場所に乗り入れた時など、車両の進路が乱されるためにドライバーは細かな修正操舵を行う。この操舵の初期段階で駆動力を瞬時に絞り、前輪の荷重を増して車両の向きを最適に変える。そうなると修正操舵の角度が最小限で済むわけだ。

またカーブを抜けた後などは、駆動力を少し増して後輪の荷重を高め、後輪の接地性を向上させる。結果的に加減速ともに、車両の直進安定性が向上したり、路面の状態が良くなったように感じる。

ちなみにGベクタリングコントロールは、0.01Gレベル(信号など市街地の減速が0.1G前後)で駆動力を制御する。ガソリンも直噴式になるSKYACTIV-D/Gだからこそ可能になった技術だ。

サスペンションは従来と同様に前輪側がストラット、後輪側がマルチリンクを採用した。

前輪側はロアアームに液体封入式ブッシュを加え、微振動に対する減衰力を向上させている。ショックアブソーバーにはリバウンドスプリングを内蔵して、カーブを曲がる時には内側の接地性を高めて乗員の揺れを抑える工夫を施した。サイドブレーキには坂道発進時の後退を抑えるオートホールド機能が備わる。

新型CX-5のプラットフォームは先代と基本的に共通だが、ボディの各部に補強を施して走行安定性と乗り心地を高めた。

魂を揺さぶる魂動デザインは、まさに現在のマツダを象徴しているかのよう

マツダ 新型CX-5<i-ACTIVSENSE(フォワード・センシング・カメラ)/マツダ 新型 CX-5>

安全装備ではアクセラなどと同様、センサーにカメラを使ったアドバンストスマートシティブレーキサポートが備わる。歩行者も検知して緊急自動ブレーキを作動させる。検知速度の上限は時速80kmだ。

また先代と同様にミリ波レーダー方式のスマートブレーキサポートも用意され、車両との衝突回避に関しては、高速域でも警報を発したり緊急自動ブレーキを作動できる。

カメラセンサーを使うので、フロントガラス反射タイプに変更されたアクティブドライビングディスプレイに、制限速度などの道路標識情報を表示することも可能となった。

Gベクタリングコントロールなどの各種技術は、いずれもほかのマツダ車に先行採用された内容が多い。

今はミニバンとOEM車を除いたすべてのマツダ車がスカイアクティブ技術を使うので、進化した技術をほかの車種が水平的に採用できる。そこも踏まえて今のマツダ車は、改良を頻繁に行う。

ユーザーとしては、愛車と同じ車種が購入した翌年に進化すると損をしたような気分になるが、逆にいえば、常に最良のマツダ車を購入できる。マツダやスバルなどの中堅メーカーは、車種とメカニズムの種類を絞り込むことで、商品を精鋭化して生き残りを図っている。

ただし魂動デザインも含めて、精鋭化の方向が市場のニーズに合わないと、不人気車を続出させる危険が伴う。そこがいろいろな車種を手広くそろえるトヨタや日産との違いでもあるが、この賭けを避けたのでは存続は難しい。

魂を揺さぶるような魂動デザインは、今のマツダが置かれた状況の象徴でもあるのだろう。

マツダ 新型CX-5マツダ 新型CX-5マツダ 新型CX-5マツダ 新型CX-5マツダ 新型CX-5

マツダ新型CX-5 XD LPackage[2WD]スペック

全長x全幅x全高:4545×1840×1690mm/ホイールベース:2700mm/最低地上高:210mm/乗車定員:5名/車両重量:1600kg/エンジン種類:水冷直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ/燃料供給装置:電子式(コモンレール)/総排気量:2188cc/最高出力:129ps(175kW)/4500rpm/最大トルク:42.8kg-m(420N・m)/2000rpm/トランスミッション:6EC-AT/JC08モード燃費(国土交通省審査値):18.0km/L/最小回転半径:5.5m

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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