クリーンディーゼルで夏の北海道を駆け抜ける/マツダCX-3 ロングラン試乗レポート(2/4)
- 筆者: 飯田 裕子
- カメラマン:和田清志
ディーゼルエンジン特有の振動や音はしっかり抑えられている
さて、まずは4WDのCX-3で、旭川空港から夏の最盛期を迎えた美瑛・富良野を抜け、トマムに・・・。
ディーゼル音は確かに聞こえ、わずかな振動はある。けれど発進の滑らかさからはディーゼルエンジンのネガは筆者にとっては感じられない。さらに試乗したモデルには「ナチュラルサウンドスムーザー」が装着されていた。これはディーゼルエンジン特有のガラガラとかカラカラ音(振動)を抑える装置がエンジンのピストン内部に組み込まれ、振動が発する音を抑えるというもの。内燃機関のあらゆる性能向上にこだわるマツダのディーゼルエンジンに施された新技術なのだ。まぁ、コレがなくてもマツダのクリーンディーゼルエンジンは決して不快ではないが、普段使いでさらなる快適性を求める方にはオススメだ。
コンパクトとはいえ、視界の良さこそSUVの魅力
シートリフターを使って、着座位置を少し上げた運転席からの視界もいい。設計数値ではデミオに対して約50mmほど高く、実際の着座感はアイポイントも含め少しだけSUVライク。
そんなに背の高いクルマではないのだけど、高めに座ることで前方視界も広く感じれる効果がある。これもCX-3らしさだ。The北海道!という広く澄んだ青空や、白い雲をめいっぱい頭上前方に受けて走る気持ち良さ、遠くの丘に広がるラベンダー畑が目に入るのも心なしか早いかも!?
また視界が良好な分、所々痛んだ路面や、路上に転がる木の枝などの落下物の発見もスムーズ。そして、そういう状況下で回避行動をする時のふとしたハンドル操作に対するクルマの動きの自然さと俊敏さもまたマツダ車らしい。それはドライビングの愉しさだけではなく、ロングドライブの頼もしさにも繋がる。
[運転の楽しさとリラックスは両立できる!・・・次ページへ続く]
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