【DESIGNER’S ROOM】マツダ 新型「アクセラ」デザイナーインタビュー/マツダ デザイン本部 チーフデザイナー 田畑 孝司(5/5)

  • 筆者: 森口 将之
  • カメラマン:オートックワン編集部・MAZDA
【DESIGNER’S ROOM】マツダ 新型「アクセラ」デザイナーインタビュー/マツダ デザイン本部 チーフデザイナー 田畑 孝司
【DESIGNER’S ROOM】インタビューを担当した自動車評論家の森口将之さん(左)と、マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん(右) 【DESIGNER’S ROOM】自動車評論家の森口将之さん(左)と、マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん(右) 【DESIGNER’S ROOM】自動車評論家の森口将之さん(左)と、マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん(右) 【DESIGNER’S ROOM】自動車評論家の森口将之さん(左)と、マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん(右) 【DESIGNER’S ROOM】自動車評論家の森口将之さん(右)と、マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん(左) 【DESIGNER’S ROOM】自動車評論家の森口将之さん(左)と、マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん(右) 【DESIGNER’S ROOM】マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん 【DESIGNER’S ROOM】マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん 【DESIGNER’S ROOM】マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん 【DESIGNER’S ROOM】マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん 【DESIGNER’S ROOM】マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん 画像ギャラリーはこちら

どこを切っても一定ではない、エモーショナルな表現

【DESIGNER’S ROOM】マツダ 新型アクセラ 光のラインを投影するシュミレーション(フロント周り)【DESIGNER’S ROOM】マツダ 新型アクセラ 光のラインを投影するシュミレーション(リア周り)

AO:全体を通してこだわったことは。

T:どこを切っても一定でないエモーショナルな表現という、マツダ独特の作り方ですね。単純な工業製品とは違う、手作りに近い作り込みをしています。これこそ日本的な部分かもしれません。

マツダのデザインで昔からこだわっているのはリフレクション(反射)です。クレイモデルからデジタルデータに落とし込む前に、ラインが気持ち良く流れているか、心地良く映り込んでくれているか、人の目で必ずチェックします。これは古くからから引き継いでいる部分で、今後も続けたいと思っています。

【DESIGNER’S ROOM】マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん

AO:ところで田畑さんにとって、イマジネーションが膨らむ瞬間は、どんな時、どんな場所ですか。

T:イマジネーションを生み出すセンスのあるなしは生まれつきだと思うのですが、バランス感覚は経験によって養われるものだと思っています。自分にセンスがあるかどうかは分からないのですが、たとえば面同士のつじつまが合わないようなとき、オフタイムに解決案が浮かぶことはあります。趣味のオートバイに乗っている時やトレーニングをやっている最中、昔は広島周辺の錦川の上流などでカヌーを楽しむ中で水の流れを見て造形を理解したこともありました。

【DESIGNER’S ROOM】自動車評論家の森口将之さん(右)と、マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん(左)【DESIGNER’S ROOM】マツダ デザイン本部 「アクセラ」担当 チーフデザイナー 田畑 孝司さん

AO:これからカーデザイナーを目指す若い人たちにアドバイスがあればお願いします。

T:日本は古くから美そのものは大切にしている国だと思うのですが、ことデザインに関しての表現は世界的に見ると異質だと考えています。例えばよく用いられる日本的な表現として、「カワイイ」と言った表現があります。でもしっかりしたベースがないとグローバルでは通用しません。だから、ただカワイイだけでなく、『普遍的な物(例えば、美しい)+カワイイ』を目指して欲しいのです。美しさに国境はありませんから。

いずれにせよ、クルマ以外、日本以外を含めて、いろんなモノを見ることです。日本人は二次元でモノを見て、二次元でモノを考えることが多い人種だと考えています。三次元にモノを見て、三次元如いては四次元や五次元にモノを考えるようにしてください。

並外れたマツダデザインのチカラに改めて驚く

【DESIGNER’S ROOM】

新型 マツダ アクセラの写真を見て、アテンザの縮小版だと思った人もいるだろう。しかし実際は、同じ魂動デザインでも、車格が違うだけで、ここまで多くのことを新たに考え直さなければならなかった。言い換えれば、車格が変わっても魂動のメッセージがストレートに伝わってくるのは、マツダのデザイン能力が並み外れている証拠だ。

次はどの車種で僕たちを感動させてくれるのか、楽しみに待ちたい。

[レポート:森口将之/Photo:オートックワン編集部・MAZDA]

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森口 将之
筆者森口 将之

1962年東京都生まれ。モータージャーナリスト&モビリティジャーナリスト。自動車専門誌の編集部を経て1993年フリーに。各種雑誌、インターネット、ラジオなどのメディアで活動。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。グッドデザイン賞審査委員。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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