マツダ アクセラ 試乗レポート/藤島知子 編(3/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:原田淳
違和感のないマツダ i-stopと、期待以上の走行性能
今回試乗したのはi-stopが搭載された20S。
赤信号に変わる場面でブレーキをグッと踏み込むと、自動的にエンジンが停止。
ブレーキから足を離すとプルッというエンジン始動のわずかな揺れを感じながら、違和感なく走り出すことができる。
ブレーキを離してからエンジンが始動するまでのタイムラグはわずか0.35秒。煩わしいと感じる間もなく扱える点が好ましい。
i-stopが直噴エンジンのみに組み合わされる理由は、エンジンが停止する際のピストン位置を制御し、スターターモーターが再始動のキッカケを与えて燃料を直接筒内に噴射してエンジンを再始動させるメカニズムが関係している。
アイドリングストップというと、国内ではすでにミラやヴィッツ、商用車を中心に採用されていたが、アクセラの場合はエコとスポーティな走りを両立させている点が新しい提案といえるだろう。
そんなエコな性能を備えつつ、いまのマツダが走りの愉しさをおざなりにするはずもなかった。
特筆すべきはボディ剛性の強化。ドアのスポット溶接の間隔は以前の半分に増しており、リヤハッチの開口部の剛性アップ、左右のフロントサスのサスタワーとボディの結合を強化してストラットタワーバー効果も得られている。
さらにステアリング支持部を強化し、クルマとの一体感はいっそう高まった。
高速巡航時の安定感や静粛性も増しており、期待以上の仕上がりといえるだろう。
また、フィット感が高められたシート、オーディオやシフトノブといった操作系のレイアウトが見直され、ドライバーは目線移動が少なく、運転に集中できる環境に身を置けるようになった。
この記事にコメントする