マツダ 新型アクセラハイブリッド・ディーゼル 新型車解説 -マツダ初のハイブリッド、燃費は「30.8km/L」-/渡辺陽一郎(1/2)

マツダ 新型アクセラハイブリッド・ディーゼル 新型車解説 -マツダ初のハイブリッド、燃費は「30.8km/L」-/渡辺陽一郎
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注目の新型アクセラハイブリッドと新型アクセラディーゼルを比較!

マツダ 新型アクセラセダンマツダ 新型アクセラ

近年、新型の国産車において「ハイブリッド vs ディーゼル」という構図が際立ってきている。

2013年8月21日に掲載した「ホンダ 新型アコードハイブリッド vs マツダアテンザディーゼル どっちが買い!?徹底比較」などは、まさにこのパターンだ。

そんな「ハイブリッド vs ディーゼル」の一騎打ちをひとつの車種で成り立たせてしまったのが、2013年10月10日から新型の予約販売が開始される「マツダ 新型アクセラ」だ。

4ドアの新型「アクセラセダン」にはハイブリッドが用意され、5ドアハッチバックの新型「アクセラスポーツ」にはクリーンディーゼルターボが搭載されている。

このほかにもノーマルタイプのガソリンエンジンとして1.5リッターと2リッターも設定されているため、合計4種類から選択できる。日本車では、ここまで多彩なエンジンを用意する車種は珍しい。

そして今回は、冒頭でお伝えした「ハイブリッド vs ディーゼル」に習い、新型アクセラハイブリッドと新型アクセラディーゼルを比較してみよう。

新型アクセラ、クリーンディーゼルの燃費はアテンザより下?

マツダ 新型アクセラ SKYACTIV-D 2.2
マツダ 新型アクセラスポーツ XD エクステリア フロントマツダ 新型アクセラスポーツ XD エクステリア リア

まずはクリーンディーゼルターボだが、搭載するグレードは5ドアハッチバックの新型「アクセラスポーツ XD」。クリーンディーゼルは、セダンには設定されない。

エンジン自体は、CX-5やアテンザと同じ直列4気筒2.2リッターのSKYACTIV-Dだ。

XDの最高出力は175馬力(4,500回転)、最大トルクは42.8kg-m(2,000回転)で、後者の数値はノーマルタイプのガソリンエンジンでいえば4リッタークラスに相当する。そしてJC08モード燃費なのだが、性能や価格が明らかになった2013年10月9日の時点では「未定」とされている。国土交通省の認可を受けていないためだ。

15C

15S

20S

20STouring

20STouringLPackage

XD

(ディーゼル)

2WD

4WD

2WD

2WD

2WD

6EC-AT

6MT

6EC-AT

6EC-AT

6EC-AT

6EC-AT

6MT

19.4km/L

19.2km/L

未定

19.0km/L

19.0km/L[18.4km/L]

未定

未定

マツダ 新型アクセラスポーツ

「燃費も分からずに予約はできないでしょう?」とマツダの開発者に尋ねると、「アテンザの数値(6速AT仕様の20km/L)に近い」との回答。

これは不可解だ。なぜなら、クリーンディーゼルターボ同士で新型アクセラとアテンザの車両重量を比べると、ボディがコンパクトな分だけアクセラが60kgくらいは軽いからだ。

そこで、「22km/L前後に達するのではないのか?」と改めて開発者に尋ねた。すると、「アテンザのディーゼルは燃費性能も視野に入れ、タイヤはスポーツ指向の19インチも採用しながら燃費性能にも配慮した。対するアクセラはマツダスピードアクセラの代替え需要まで視野に入れ、タイヤもハイグリップ指向。18インチでも転がり抵抗は小さくない。これらの造り込みの違いにより、燃費性能がアテンザを上まわるとは限らない」とのこと。

しかし、アテンザの燃費が「20km/L」で新型アクセラが「19km/L」では格好が付かない。20.5~21km/Lの燃費は達成するのだろう。

トヨタからの技術供与を受けて開発された新型アクセラハイブリッド

マツダ 新型アクセラ SKYACTIV-HYBRID
マツダ 新型アクセラハイブリッド HYBRID-C フロントマツダ 新型アクセラハイブリッド HYBRID-C リア

一方、「スカイアクティブハイブリッド」は、ディーゼルとは逆に5ドアハッチバックのスポーツには搭載されず、セダンのみにラインナップされる。

2リッターのスカイアクティブGに、ハイブリッドシステムを組み合わせた。トヨタからの技術供与を受けて開発され、基本的なメカニズムはTHS-IIと同じだ。駆動用電池もリチウムイオンではなくニッケル水素になる。

注目は、エンジンが違うのに、発表された性能データはすべてプリウスと等しいこと。エンジンの最高出力は99馬力(5200回転)、最大トルクは14.5kg-m(4000回転)。モーターは82馬力/21.1kgf・m。さらにエンジンとモーターの駆動力を合計したシステム最高出力も136馬力だから、まったく同じ値だ。

組み合わせるハイブリッドシステムとの整合を図った結果だろう。ただし燃費性能は異なり、アクセラハイブリッドのJC08モード燃費は「30.8km/L」。プリウスGとSの「30.4km/L」を上まわる。

HYBRID-C

HYBRID-S

HYBRID-SLPackage

2WD

電気式無段変速機

30.8km/L

プリウスLは「32.6km/L」だが、Lグレードは最廉価仕様で装備も乏しく売れ筋ではない。車両重量はプリウスが1,350~1,400kg、アクセラハイブリッドは1,390kgだから有利ではないが、クールドEGRの採用で圧縮比は14と高い(プリウスは13)。

アクセラハイブリッドはボディが重くボディスタイルもオーソドックスだが、燃費性能を磨き上げている。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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