マツダ、新技術「GVC」を搭載したアクセラを発売 ~待望の1.5リッターディーゼルも追加ラインナップ~【徹底解説】(2/4)

マツダ、新技術「GVC」を搭載したアクセラを発売 ~待望の1.5リッターディーゼルも追加ラインナップ~【徹底解説】
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いよいよ初搭載される「G-VectoringControl(GVC)」に注目

技術の進化で注目されるのは「G-VectoringControl(GVC)/Gベクタリング・コントロール」の採用だ。

この技術は今後展開される「SKYACTIV-VEHICLE DYNAMICS/スカイアクティブ・ビークル・ダイナミクス」の第1弾に位置付けられる。ハンドル操作に応じて駆動力を自動的に細かく増減させ、操舵感や車両の動きを滑らかにする機能だ。

GVC制御車両のターンイン

例えば直進して走行中に、タイヤが路面のワダチに乗り進路が少し乱れて修正操作をしたとする。G-Vectoring Control(GVC)は、ドライバーが進路修正をすべくハンドルをわずかに切り始めた段階で、エンジン出力を即座に少し絞る。これによって車両の荷重が前方に移り、前輪がグリップ力を増して内側へ回り込む。そうなればドライバーはさらにハンドルを切る必要がなく、修正の操舵角度も小さく抑えられる。

テスト車両で装着車と非装着車を乗り比べると、装着車では路面のワダチが消えたように感じた。車線変更では、ハンドルを切り込んだ時には前述のようにエンジン出力が絞られ、車両の向きが滑らかに変わる。

車線変更の終了時には、逆にエンジン出力を少し高めて後輪に荷重を移し、後輪の接地性を高める。そのために車線変更の終了時に生じる後輪の不安定感も払拭された。

SKYACTIVが前提となるGVCのメリットとは

GVC作動イメージ

G-Vectoring Controlのメリットは、加減速が激しい走り方では感じにくいが(フットブレーキを作動させている時は効果を発揮しない)、速度をほぼ一定に保ちながらハンドル操作をする時は、車両の動きを滑らかにしてくれる。

ちなみにこの制御の減速は0.01G前後だ。通常の穏やかな減速が0.1~0.2Gだから、ドライバーのペダル操作では制御できない領域に入る。従ってガソリンエンジンも直噴式を採用して、応答性を高めたSKYACTIV-G/Dだからこそ可能な制御になる。

開発者は「従来型のガソリンエンジンでも試したが、SKYACTIVでないと無理だった」と言う。一般的なトルクベクタリング技術は、カーブを曲がる時に外側の駆動輪に強い力を与え、車両の向きを積極的に変えるような制御が多い。

G-VectoringControlは、このトルクベクタリングとは違う。一種の隠し味で、ボディ剛性やサスペンションの性能が高まったと感じさせる効果がある。これは不自然な動きを徹底的に嫌う今のマツダの商品開発に沿っている。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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