マツダ 新型アテンザ (プロトタイプ)試乗レポート/桂伸一(1/2)
- 筆者: 桂 伸一
- カメラマン:マツダ株式会社
マツダが新型アテンザに懸ける強い想いを感じる!!
箱根にあるトーヨーターンパイクを3日間も貸し切ってまで行われたマツダ新型アテンザ・プロトタイプの試乗会。マツダがこのクルマに懸ける強い想いを感じずにはいられない。
CX-5というSUVとの組み合わせも的を得ていたクリーンディーゼルで、一気に攻勢に出たマツダの戦略が見事的中である。日本車“離れ”した堂々のサイズと、流れるような美しいスタイリングにまずは目を奪われる。
プロトタイプとはいえ、新型アテンザの基本はこれで決まり。あとは発売までにどれだけ熟成できるか、完成度を高められるかに焦点は絞られる。
スタイリッシュなデザインとともに注目はCX-5で絶賛されているクリーンディーゼル、スカイアクティブ-D2.2が、ファミリーセダンに始めて搭載されたこと。より広いユーザーに展開されて、ディーゼルの魅力を感じる層が増える事は間違いないだろう。
マツダの重役曰く、「ホイールベース2600mm以下の走行性能はすでに自信を持っているが、新たなロングホイールベースの走りを見てほしい」。
セダンで2830mm、ワゴンで2750mmというロングホイールベースが生む日常域の走行性能は、前後方向の揺れ、ピッチングの抑えに効果的。荒れた路面の通過や凹凸の乗り越えなどでも“ゆったり”と落ち着いたゆとりの乗り味を生む。
それは2リッタークラスのセダンというよりも、ボディサイズにならってさらに上級クラスの乗り味を持っている。
ハンドリングは、開発陣からは“軽快感”のことばが踊る。たしかにステアリングの切角や操作の速さに対する動きは軽く、応答も早い。
しかし、「VWやアウディ、BMWなどドイツのプレミアムサルーンを横目に開発した」というわりに低重心感、シャーシ床面に鉄板を敷き詰めたような、フロアの張りの強さを含む重厚感はもうひと頑張り必要。
速度を上げたハイスピードコーナリングでは、曲がる性能と後輪の路面に対する接地性、安定性の高さはたしかに素晴らしい。
これは4台試乗したモデルのエンジンやタイヤの違いで印象が変わるのだが、好感度が高いのはスカイアクティブ-G2.0、つまり2リッターガソリンエンジン+225/55R17タイヤの仕様。
エンジン性能とタイヤの縦方向の撓みとサスストロークが最良のマッチングを生み、操縦性と乗り味を見事に両立している。
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