マセラティ クアトロポルテGT S 試乗レポート/石川真禧照(2/2)
公開日:
最終更新日:
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:茂呂幸正
大きくなった車体のおかげで室内は広い。
フロント、リアともに大人4名が快適に過ごせる広さだ。トランクスペースも奥行1,140mm、左右幅1,000~1,200mmと広い。しかも、リアシートの背もたれが6対4で可倒するなど、実用性もきちんと考えられている。
クアトロポルテが「本当の高級車になったのだなぁ」と実感したのは、長時間のアイドリングをしていた時だ。エンジン冷却のファンの音がしないのだ。これは長年、ラテン系のクルマを乗り継いできたボクにとっては衝撃的だった。
唯一、不満だったのはパワーアシストのステアリング操舵。低速から高速に至るまで重いのだ。コーナリングを楽しもうとすれば、かなり気合を入れなければならないだろう。
隣に美女を乗せているときも、軽快に会話をこなしながらもハンドル操作には力を入れなければならない。唯一、これだけはマセラティの性格には合っておらず、今後の改善を期待したい。
この記事にコメントする