マセラティ グランツーリズモ MCストラダーレ 試乗レポート/石川真禧照(2/3)
- 筆者: 石川 真禧照
- カメラマン:オートックワン編集部
スターターボタンを押し、エンジンをかける。エキゾースト音はノーマル(オ-ト)、スポーツ、レースの各モードで、ボリュームの高くなる回転数が異なる。オートモードでスタートすると、エキゾースト音は4500回転あたりから、勇ましい咆哮をあたりに轟かせる。
スポーツモードはパドルレバーを引くか、センターコンソールの①のボタンを押すと、マニュアルモードになる。ふたたびオートモードに戻したい時はセンターコンソールのAUTOスイッチを押せばよい。
後退させる時はやはりセンターコンソールのRボタンを押す。これでわかるように、このクルマにはシフトレバーはない。AUTOモードを選択してスタート。V8 4.7L 最高出力450馬力エンジンは意外にもフレキシブルで、1500回転からでもアクセルを踏めば、力強く加速する。このモードで0~100km/h加速を計測すると、5秒台が出た。
乗り心地もやや硬めではあるが、ポンポンと跳ねることもなく、路面のザラツキもあまり感じない。フロント225/35ZR20、リア295/35ZR20というタイヤの割にはかなり乗り心地はよい。
もう少し加速を楽しみたいのならば、スポーツモードを選択すればよい。
エキゾースト音は3000回転からかなりの迫力になり、V8エンジンは早く回せと言わんばかりにドライバーをけしかけるかのようだ。長めのパドルはステアリングコラムに固定されているが、パドルのレバーが20cm近くあるので、ハンドルを切りこんでいる時でもシフトしやすい。このあたりもレーシングカーからのフィードバックだろう。
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